Drappier ドラピエ
フランス France / Champagne
自然を愛する造り手たちが、愛したシャンパーニュ
マルセル・ラピエール、フィリップ・パカレ、ル・ピュイ、そしてジャック・セロス。
彼らが愛したシャンパーニュが「ドラピエ」でした。
シャンパーニュ最南端、コート・デ・バールの小さな村ウルヴィル。
ドラピエは1808年の創業以来、8世代にわたってこの地でシャンパーニュを造り続けてきた家族経営のメゾンです。
有機栽培は1989年に開始しました。当時は化学的な農薬を止めたことで葡萄の病気や害虫の被害が増え、合成肥料を堆肥に変えたことも相まって収量が30%減少。しかし有機栽培にすることで環境に優しく微生物も多い土壌になり、根が深く伸びることでテロワールの表現が正確になったそうです。自社畑のうち17haは2017年から既に有機認証を取得しており、他の畑も順次認証取得に向けて移行しています。

❖8世代をつなぐ、家族のシャンパーニュ❖
「このシャンパーニュ、マルメロのジュレみたいな香りね」
現当主ミシェルの両親、アンドレとミシュリーヌがカルト・ドールを造った時、ミシュリーヌが口にした一言です。
マルメロは、カリンにも似た芳醇な香りを持つ黄色い果実。その言葉から、カルト・ドールの黄色いエチケットが生まれ、やがて黄色はドラピエを象徴する色になりました。
2025年、新しくなったカルト・ドールのエチケットには「Micheline et André」の文字が記されています。
現在も葡萄畑から醸造、販売までを家族で担うドラピエにとって、シャンパーニュ造りは単なる家業ではありません。
土地と葡萄、そして家族から家族へ受け継いできたものを、次の世代へ渡していく仕事なのです。

❖栽培の特徴❖
契約農家からの買い葡萄を含めた全作付面積はおよそ110ha。そのうち自社で所有している畑は60haです。自社畑で栽培しているのはピノ・ノワールが大半を占めていますが、シャンパーニュ固有の希少品種も大切に育てており、メゾンの長い歴史を物語る「アーカイブ」のようになっています。
また契約農家の畑では、モンターニュ・ド・ランス、ブジー、アンボネイでピノ・ノワールを、クラマンではシャルドネを栽培しています。
[自社畑の栽培品種]
ピノ・ノワール(Pinot Noir)
ピノ・ムニエ(Pinot Meunier)
シャルドネ(Chardonnay)
フロマントー(Fromenteau)
アルバンヌ(Arbanne)
プティ・メリエ(Petit Meslier)
ブラン・ヴレ(Blanc Vrai)
コート・デ・バールはシャブリ地区が近いこともあり、周辺には石灰質の土壌が広がっています。ウルヴィル村の土壌もシャブリのグラン・クリュと同様の中後期のキンメリジャン土壌。石灰と泥灰が混ざるこの土壌は、ピノ・ノワールの栽培に最適です。
『1930年に祖父がこの地に初めてピノ・ノワールを植えた。ガメイが多く植えられていた当時は非常に珍しい事だったが、今ではコート・デ・バールの4分の3以上がピノ・ノワールだよ』(ミシェル・ドラピエ)
❖醸造の特徴❖
収穫したブドウは厳しく選果し、健全な果実のみを使用。醸造所では、果汁をポンプで移動させるのではなく、重力を利用する「グラヴィティ・システム」を導入しています。酸素との接触をできるだけ避けることで酸化のリスクを抑え、酸化防止剤(SO2)の使用量を減らしてきました。その取り組みを象徴するのが、2007年にリリースした「ブリュット・ナチュール・サンスフル」。シャンパーニュのメゾンとして初めてSO2無添加で造られたキュヴェで、当時、多くの生産者に驚きと影響を与えました。
また、ドザージュを必要最小限に抑えていることもドラピエの特徴です。過度な糖分で味わいを整えるのではなく、葡萄そのものの味わいを大切にしています。
このように、ドラピエでは高い品質を保ちながらも、ウルヴィルのテロワールと葡萄本来の個性を純粋に表現することに早くから取り組んできました。

❖自然派のワイン生産者からの厚い信頼❖
ドラピエは、ナチュラルワインの造り手達からも圧倒的な支持を受けています。
『ミッシェル・ドラピエは尊敬出来る素晴らしい造り手。彼は謙虚で常に品質向上の努力をしている』(シャトー・ル・ピュイ当主 ジャン・ピエール・アモロー)
『我が家のお客様にはいつもドラピエのシャンパーニュを振る舞う。極めてピュアで品質の高いシャンパーニュだ』(故マルセル・ラピエール)
またワインの造り手だけでなく、ドラピエのシャンパーニュはフランス国内外の様々な著名人から愛されてきました。
・シャルル・ド・ゴール将軍
フランス人の英雄であるシャルル・ド・ゴール将軍。ドラピエの力強い個性を気に入り、自宅で愛飲していました。当時の納品書も大切に保管されているそうです。
・ルチアーノ・パバロッティ
神に祝福された声を持つと言われ世界三大テノールの一人。“喉に優しい”と、コンサートの前には必ずドラピエで喉を潤していたという。
・レ・カーヴ・オジェ
1850年に開店、パリで最も古いワインショップのひとつ、レ・カーヴ・オジェが薦めるシャンパーニュもドラピエ。
・フィリップ・パカレ(ブルゴーニュ)
・マルセル・ラピエール(ボジョレー)
・シャトー・ル・ピュイ(ボルドー)
ナチュラルワインの造り手達は、家に必ずドラピエのシャンパーニュを保存。レストランでももちろん、ドラピエのシャンパーニュで食事が始まります。
ドラピエは自然と芸術を愛する人々に愛され続けるシャンパーニュです。

