Cirelli チレッリ

イタリア Italia / Abruzzo

アンフォラ発酵モンテプルチャーノ

ワイン造りの素人が始めた理想のカンティーナ。周囲を森に囲まれた中にオリーヴ、アンズ、イチジク、スペルト小麦、 そして葡萄を栽培。有機栽培の葡萄から2つのラインのモンテプルチャーノをリリース。

素人から始めたワイン醸造

ワイン販売関係の仕事をしていた「フレンチェスコ・チ レッリ」。徐々にワイン造りの欲求を抑えられなくなり、 1 人で全てできる規模の農園を探し始める。 最終的に自分の地元でもあるアブルッツォのアトリの 山奥の土地を購入。森林を伐採し、開墾。葡萄の植 樹から始めることとなる。

『自然の一部としての農業をやりたかった。葡萄を造 る為には森、オリーヴ、他の野菜。そして動物が必 要。それが実現できる場所を見つけた』

「フランチェスコ」は葡萄畑以外にオリーヴの樹とアン ズの樹、イチジクを栽培。更にスペルト小麦、にんにく も栽培している。 そして敷地内にはガチョウを放し飼いにしていて、彼 等の糞が自然と肥料になっていく。

『肥料は使わない。近所の家畜やガチョウの糞。落ち たオリーヴやイチジク、そして自然と生える下草が時 間をかけて腐り土に帰っていくだけ』

優れた葡萄を栽培したいのではなく、土地そのものを 表現する葡萄を収穫することを目的としているので 極端な収量制限なども行わない。

『葡萄は地上の植物で最も生命力が強いと言われ る。だから土地そのものを表現できる』

彼の目指すワインは日常のワイン。醸造だけでなく、 栽培もできる限り自然の中で行われていく。

『IMC の認可を受けて全ての所有地はビオロジック が採用されている。それより重要なのは葡萄が他の 植物や動物と共存すること』

トスカーナのアンフォラ

理想のワインを目指すうちに出会ったのが「アンフォ ラ」。シエナに住むアンフォラ職人と出会い、トスカー ナの粘土から造られた「アンフォラ」を導入。

『イタリアの土の中から葡萄樹が育ち、葡萄ができる。 その葡萄をイタリアの土の容器の中でワインに変え ていく。葡萄は土の中でワインに変わる』

葡萄が鉄や木材など馴染みの無いものに触れること なくワインに変わるのが最もストレスのない環境。それ を実現できるのが唯一アンフォラだった。

『アンフォラの内側は蜜ロウを塗っていない。蜜ロウ は少しずつワインに溶け出し味わいを変えてしまう から繊細さを消してしまう』

「ジョージア」のアンフォラは内側を蜜ロウで固めてあ る。これによって薄くても割れにくいが、蜜ロウは徐々 に溶けだしてワインに独特の風味を与える。

『フリウリで使われるジョージア産のアンフォラは蜜ロ ウが使われているので繊細な品種だと蜜ロウの風味 で品種個性が消えてしまう』

長いマセラシオンやタンニン、香味の強い品種であ れば蜜ロウの風味も気にならないが、彼の目指すワイ ンは綺麗さが必要。蜜ロウは合わない。

『厚いテラコッタのアンフォラは蜜ロウで固める必要 がなく、純粋。何の香もワインに与えない』

アンフォラでの熟成期間は今のところ 9 ヶ月。今後、 樹齢が上がり、葡萄自体のポテンシャルが高まれば、 もう少し長い熟成をしたい。

毎日のワイン

彼等は 2つのラインを造っている。1つはステンレスタ ンクとセメントタンクで低温発酵させ、そのまま熟成さ せたライン。

『トレビアーノは 1 晩だけマセラシオン。直線的な味 わいのステンレス熟成と丸みが出るセメント熟成を ブレンドすることでバランスをとる』

もう 1 つのラインがアンフォラ発酵・熟成。最良の区 画の葡萄だけを使い、20 日間以上のマセラシオン。 温度管理も行わず、自然酵母だけで発酵。

『ワイン造りの理想を追求しているのがアンフォラで 造っているワイン。一方で毎日の生活の中に高品質 のワインを提供することも重要』

ワイン造りの素人が始めた理想のワイン造り。アンフォ ラでの熟成もアルミ製の蓋にゴムパッキンを付けて酸 化を防ぐなど合理的で無理がない。

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WINE LIST

商品記号 ワイン VIN サイズ 参考上代 葡萄品種 メモ
A6275 Frizzante Bianco “Anarchy” / Cirelli フリッツァンテ・ビアンコ・アナーキー / チレッリ N.V 微白 750㎖ 2,600円 Trebbiano 果汁で2次発酵
収穫は8月下旬。葡萄は完熟の状態で収穫し、全房でプレス。果汁はステンレスタンクに移され、1次発酵が開始される。その後、低温保存していた果汁を投入し、自発的に2次発酵を促す。数カ月後にボトリング。ノン・フィルター。

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A6276 Frizzante Rosato “Anarchy” / Cirelli フリッツァンテ・ロザート・アナーキー / チレッリ N.V 微ロゼ 750㎖ 2,600円 Montepulciano 果汁で2次発酵
フレッシュさとクリスピーさを残すため、早摘みの葡萄を使用。収穫後、除梗し、優しくプレス。果汁はステンレスタンクに移され、1次発酵が開始される。その後、低温保存していた果汁を投入し、自発的に2次発酵を促す。数カ月後にボトリング。ノン・フィルター。シャルマ方式。

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A8973 Pecorino (SC) / Cirelli ペコリーノ / チレッリ 2021 750㎖ 2,500円 --

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A8974 Trebbiano d’Abruzzo (SC) / Cirelli トレビアーノ・ダブルッツォ / チレッリ 2022 750㎖ 2,500円 --

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A4644 Cerasuolo d’Abruzzo (SC) / Cirelli チェラスオーロ・ダブルッツォ / チレッリ 2019 ロゼ 750㎖ 2,500円 Montepulciano マセレーション24時間
収穫後、徐梗し、空気圧で優しくプレス。24時間マセラシオンした後に野性酵母のみでステンレスタンク内で発酵。発酵期間は2週間程度。粗い澱を取り除き、少量の澱と共に8ヶ月間ステンレスタンクでシュール・リー熟成。粗いフィルターにかけてボトリング。白ワインに近いタイプのロゼ。

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A7413 Montepulciano d’Abruzzo (SC) / Cirelli モンテプルチャーノ・ダブルッツォ / チレッリ 2021 750㎖ 2,500円 Montepulciano マセレーション24時間
収穫後、徐梗し、空気圧で優しくプレス。24時間コールド・マセラシオンした後に野性酵母のみでステンレスタンク内で発酵。発酵期間は2週間程度。粗い澱を取り除き、少量の澱と共に8ヶ月間ステンレスタンクでシュール・リー熟成。粗いフィルターにかけてボトリング。フレッシュさを重視している。

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A8995 Pecorino “Anfora” / Cirelli ペコリーノ・アンフォラ / チレッリ 2021 750㎖ 4,200円 Pecorino アンフォラで発酵
収穫は9月中旬。収穫後、徐梗しタンクに投入。24時間マセラシオン。果皮はジュースと分けられた後、ソフトプレス。アンフォラへ移し替え、野性酵母発酵。マロラクティック発酵しながら、そのまま1年間アンフォラで熟成。その後、1年間瓶熟。

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A8996 Trebbiano d’Abruzzo “Anfora” / Cirelli トレビアーノ・ダブルッツォ・アンフォラ / チレッリ 2021 750㎖ 3,900円 Trebbiano アンフォラで発酵
自社畑の良い区画の葡萄のみ。収穫後、徐梗し、手で葡萄を破砕しながらアンフォラに投入。野性酵母発酵開始。マセラシオンはヴィンテージによるが24~48時間でプレス。搾った果汁も加えて発酵を継続。移し替えをしないで9ヶ月間アンフォラで熟成。上澄みだけをボトリング。ノン・フィルター。醸造中は酸化防止剤無添加。ボトリング時に極小量添加する。

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A4637 Cerasuolo d’Abruzzo “Anfora” / Cirelli チェラスオーロ・ダブルッツォ・アンフォラ / チレッリ 2018 ロゼ 750㎖ 3,200円 Montepulciano アンフォラで発酵
自社畑の良い区画の葡萄のみ。収穫後、徐梗し、手で葡萄を破砕しながらアンフォラに投入。野性酵母発酵開始。マセラシオンはヴィンテージによるが12~24時間でプレス。搾った果汁も加えて発酵を継続。移し替えをしないで9ヶ月間アンフォラで熟成。上澄みだけをボトリング。ノン・フィルター。醸造中は酸化防止剤無添加。ボトリング時に極小量添加する。

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A8997 Cerasuolo d’Abruzzo “Anfora” / Cirelli チェラスオーロ・ダブルッツォ・アンフォラ / チレッリ 2022 ロゼ 750㎖ 3,900円 Montepulciano アンフォラで発酵
自社畑の良い区画の葡萄のみ。収穫後、徐梗し、手で葡萄を破砕しながらアンフォラに投入。野性酵母発酵開始。マセラシオンはヴィンテージによるが12~24時間でプレス。搾った果汁も加えて発酵を継続。移し替えをしないで9ヶ月間アンフォラで熟成。上澄みだけをボトリング。ノン・フィルター。醸造中は酸化防止剤無添加。ボトリング時に極小量添加する。

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A2448 Montepulciano d’Abruzzo “Anfora” / Cirelli モンテプルチャーノ・ダブルッツォ・アンフォラ / チレッリ 2017 750㎖ 4,000円 Montepulciano アンフォラで発酵
自社畑の良い区画の葡萄のみ。収穫後、徐梗し、手で葡萄を破砕しながらアンフォラに投入。野性酵母発酵開始。マセラシオンはヴィンテージによるが10日間程度でプレス。搾った果汁も加えて発酵を継続。移し替えをしないで9ヶ月間アンフォラで熟成。上澄みだけをボトリング。ノン・フィルター。醸造中は酸化防止剤無添加。ボトリング時に極小量添加する。

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A4640 Bianco Anfora 15+16+17 / Cirelli ビアンコ・アンフォラ / チレッリ 15,16,17 750㎖ 6,800円 Trebbiano 複数ヴィンテージ
収穫後、徐梗しタンクへ投入。24時間のマセラシオン。果皮はジュースと分けられた後、ソフトプレス。その後アンフォラにて野性酵母発酵し、そのまま熟成。自然マロラクティック発酵。2018年7月のボトリング直前に2015、2016、2017ヴィンテージをアッサンブラージュ。瓶熟1年間。2015(20%)は「リッチ」、2016(50%)は「エレガント」、2017(30%)は「フレッシュ」。

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A4642 Rosso Anfora 15+16+17 / Cirelli ロッソ・アンフォラ / チレッリ 15,16,17 750㎖ 6,800円 Montepulciano 複数ヴィンテージ
収穫後、徐梗しアンフォラに投入。野性酵母発酵開始。強いタンニンの抽出を防ぐため、果皮は優しく果汁に投入。マセラシオンは10日間程度。果皮はワインから分けられソフトプレス。そのままアンフォラで熟成。2018年7月のボトリング直前にアッサンブラージュ。瓶熟1年間。2015(30%)は「リッチ」、2016(30%)は「エレガント」、2017(40%)は「フレッシュ」。

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