Benanti ベナンティ

イタリア Italia / Sicilia

エトナの全てを知る最も重要なカンティーナ

エトナの東西南北、全てに畑を所有し、それぞれの個性を活かしてワインを醸す
南斜面、セッラ・デラ・コンテッサは樹齢120年のピエ・ディ・フランコも

❖エトナの黒色火山岩❖

1800年代末、ジュゼッペ・ベナンティがエトナ南部、ヴィアグランデで葡萄栽培農家として創業。その後、財産分与を繰り返し、畑は細分化してしまいます。
『1988年、初代ジュゼッペの孫で現当主の父、故ジュゼッペが畑を買い戻し、安ワイン産地であったエトナの可能性を感じ、高品質ワインを目指し、優れた畑を購入していく』
その際、醸造家として抜擢されたのがサルヴォ・フォーティでした。ジュゼッペは薬剤関係で成功しましたが、仕事を辞め、醸造所も新設し、のめり込みます。
『今ではエトナは有名になりましたが、当時は安ワインの産地。初めて高品質ワインを造ったのはベナンティでした。エトナの歴史はベナンティの歴史でもあるのです』
エトナの独特の黒色火山岩はアルカリ性が強く、PHが低い。更に、山の斜面の日照量と海の影響を受け、偉大な赤ワインを産する条件が全て揃っていたのです。
『赤ワインだけでなく、東部のミロは日照が少なく、冷涼ながら、海の影響を受け、葡萄は完熟する。偉大な白ワイン造りに必要な要素を持っていた』
世界的に見ても珍しく、赤、白、ロゼ、スパークリングワインと全てのワインで高品質なワインを産する特別な産地がエトナ。東西南北の畑の個性を活かすべきなのです。
『北斜面では伝統的に黒葡萄しか栽培されてこなかった。カリカンテは海の影響を受ける東斜面のミロと南東部の畑。そして西部の日照の少ない畑で栽培されてきた』
シチリアワインの、ほとんどが平野部で造られますが、エトナは標高500m以上の丘陵なので全く条件が違います。シチリア全体の僅か6%がエトナワイン、貴重なワインなのです。

 

❖東西南北の個性❖

老舗だけあって、ベナンティはエトナの東西南北、全ての位置で最高の条件の畑を所有。畑の個性に合わせて葡萄品種を植え分け、高樹齢を維持しています。
『カンティーナが位置するのが南西斜面、ヴィアグランデ。標高500mで海洋性気候。最も古い畑でセッラ・デラ・コンテッサは樹齢120年を超す自根も多く残す』南斜面は大都市、カターニャに近いので開発が進み、葡萄畑は減少。南斜面ならではの、たっぷりとした重心の低いエトナの個性は消えつつあります。
■南西斜面
『セッラ・デッラ・コンテッサはフィロキセラに侵されていない自根のネレッロ・マスカレーゼとカプッチョが混植。標高は500m。柔らかく、雄大なワイン。重心が低く、重厚な味わい』
セッラ・デラ・コンテッサの周辺がコントラーダ・モンテセッラ。少し若い樹が植えられている。海から6kmなので海の暖かい空気が入り込み、柔らかさを得ます。
■北斜面
『近年注目が集まっている北斜面、カスティリオーネ・シチリアにロヴィテッロを所有。標高は750mで樹齢は平均80年。完熟が遅く、果実より地中の影響を強く受ける』
北斜面では伝統的に黒葡萄のみが混植で栽培されてきました。ベナンティでは伝統に従い、一切の白葡萄は栽培していませんが、一部品種も解らない白葡萄が生えています。
■東斜面
『エトナ・ビアンコで唯一スペリオーレを名乗れる畑がミロ。エトナ山にぶつかった雲が雨を降らせる。朝日しか浴びないので葡萄は果実感がなく、カリカンテの硬質感が際立つ』
ミロは急斜面なのでテラス状の畑。その周辺がコントラーダ・リナッツォ。森を開墾して、カリカンテを植樹。エトナの伝統、カリカンテ100%に拘ります。
■西斜面
『西斜面は昼夜の気温差が最も大きく、海の影響を全く受けないので大陸性気候。標高は950m。ワインは凝縮感とミネラルを併せ持ち独特の個性』
西部は降水量が少なく乾燥するのでピスタチオ栽培が主だが、古い土壌が残っているので近年見直されています。グラーチとガヤが共同で購入した畑も西部でした。

 

❖エトナだけの伝統❖

近年、注目が集まるエトナ。亡くなられた先代のジュゼッペはエトナを世界的産地に変え、注目が集まっている事を喜びながら、エトナの伝統が無くなっていく事を嘆きます。
『ネレッロ・カプッチョはエトナの大切な一部だ。マスカレーゼより劣るのではなく、違う個性で、2つの品種があって初めてエトナの個性。カプッチョを排除すべきではない』
ネレッロ・マスカレーゼよりタンニンや酸が控えめで、柔和なカプッチョが抜かれていく事を嘆き、カプッチョ100%のワインを造り、研究を続けていました。
『カタラットはエトナには存在しなかった。フルーティーでアロマティックなカタラットをブレンドすればカリカンテの個性は薄まってしまう。カリカンテはエトナにしかない個性だ』
2023年、エトナを作り上げたジュゼッペ・ベナンティは亡くなりました。ベナンティの次世代は、より一層、エトナの伝統的ワイン造りに集中していきます。

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WINE LIST

商品記号 ワイン VIN サイズ 参考上代 葡萄品種 メモ
A7857 Etna Bianco / Benanti エトナ・ビアンコ / ベナンティ 2021 750㎖ 4,000円 Caricante 東斜面と南斜面
100%カリカンテ。カタラットは使わない。標高900~1000mの畑。エトナ東側のミロと南側のサンタマリア・ディ・リコディアにある畑のブレンド。火山岩と砂質が強く、非常にミネラルに富んだ土壌。樹齢は35~50年。ステンレスタンクで発酵。樽熟成なし。酵母は畑から採取したカリカンテに相性の良いものをスターターとして使用。

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A7858 Etna Rosato / Benanti エトナ・ロザート / ベナンティ 2021 ロゼ 750㎖ 3,400円 N.Mascalese 南東側
100%ネレッロ・マスカレーゼ。標高500~700m。エトナ南東斜面の葡萄のみを使用。昼夜の寒暖さが大きく、夏に雨が多く湿度の高い畑。火山岩と砂質の土壌でミネラルに富む。10月上旬に収穫。除梗後、ダイレクトプレス。一部は数時間マセラシオンを行い色素と旨味を抽出。ステンレスタンクで15日間発酵。そのままステンレスタンクで熟成。

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A9118 Etna Rosso / Benanti エトナ・ロッソ / ベナンティ 2021 750㎖ 3,800円 N.Mascalese N.Cappuccio --
ネレッロ・マスカレーゼとネレッロ・カプッチョのアッサンブラージュだがカプッチョを多めにしている。エトナ北、南、西全ての斜面の畑をアッサンブラージュしてバランスをとる。樹齢は40年程度。仕立はアルベレッロ。発酵は野生酵母。ステンレスタンクで発酵。熟成は70%ステンレスで30%は古小樽で行う。

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A6860 Etna Bianco “Contrada Cavaliere” / Benanti エトナ・ビアンコ・コントラーダ・カヴァリエーレ / ベナンティ 2019 750㎖ 5,900円 Carricante 南西斜面、標高950m
エトナ南西部、標高950m、南西向きの傾斜。降水量は著しく少ない。(年間1000ml程度)海からの風はエトナ山の丘陵に遮られ、海風の影響は受けない。標高の高さから昼夜の気温差はなんと22-25℃にもなる。樹齢は50年程。10月中旬から下旬にかけて手摘みで収穫。ソフトプレス後、ステンレスタンクで10日間発酵。滓と一緒にステンレスタンクで12ヶ月間熟成。その後、5ヶ月間瓶内熟成。

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A8328 Etna Bianco “Contrada Cavaliere” / Benanti エトナ・ビアンコ・コントラーダ・カヴァリエーレ / ベナンティ 2020 750㎖ 6,200円 Carricante 南西斜面、標高950m
エトナ南西部、標高950m、南西向きの傾斜。降水量は著しく少ない。(年間1000ml程度)海からの風はエトナ山の丘陵に遮られ、海風の影響は受けない。標高の高さから昼夜の気温差はなんと22-25℃にもなる。樹齢は50年程。10月中旬から下旬にかけて手摘みで収穫。ソフトプレス後、ステンレスタンクで10日間発酵。滓と一緒にステンレスタンクで12ヶ月間熟成。その後、5ヶ月間瓶内熟成。

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A8331 Etna Bianco Superiore “Contrada Rinazzo” / Benanti エトナ・ビアンコ・スペリオーレ・コントラーダ・リナッツォ / ベナンティ 2020 750㎖ 6,900円 Carricante 東斜面、標高800m
100%カリカンテ。エトナ東側、ミロのエリア内なのでスペリオーレを名乗れる。急斜面なのでテラス状の畑。標高は800m。10月中旬に手摘みで収穫。除梗後、ソフトプレス。ステンレスタンクで15日間発酵。そのまま滓と一緒に12ヶ月間ステンレスタンクで熟成。定期的にバトナージュを行う。その後、6ヶ月間の瓶内熟成。

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A8329 Nerello Cappuccio / Benanti ネレッロ・カプッチョ / ベナンティ 2020 750㎖ 4,600円 N.Cappuccio 珍しい単一品種
100%ネレッロ・カップッチョ。南西部、標高950mのカヴァリエーレ畑。温暖な大陸性気候の南向き傾斜。降水量は北部や東部よりも極端に少ない。10月中旬に手摘みで収穫。ソフトプレス後、25℃に温度管理されたステンレスタンクで21日間マセラシオン、6ヶ月間瓶熟。カプッチョだけのワインはエトナでも非常に珍しい。

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A4522 Etna Rosso “Contrada Cavaliere” / Benanti エトナ・ロッソ・コントラーダ・カヴァリエーレ / ベナンティ 2017 750㎖ 5,800円 N.Mascalese 90P:Vinous
エトナ南西部、標高900-950m、南向きの傾斜。降水量は著しく少ない。(年間1000ml程度)海からの風はエトナ山の丘陵に遮られ、海風の影響は受けない。標高の高さから昼夜の気温差はなんと22-25℃にもなる。10月中旬に手摘みで収穫。ソフトプレス後、25℃に温度管理されたステンレスタンクで21日間マセラシオン。フレンチオークトノーで12ヶ月間熟成。その後、9ヶ月間瓶内熟成。

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A8330 Etna Rosso “Contrada Monte Serra” / Benanti エトナ・ロッソ・コンドラーダ・モンテ・セッラ / ベナンティ 2020 750㎖ 5,900円 N.Mascalese --
エトナ南東部、標高450-500m、南向きの傾斜。海からは15キロの距離で海風の影響を強く受けている。畑はベナンティの敷地内にあり、急斜面のため葡萄畑はテラス状。9月下旬に手摘みで収穫。ソフトプレス後、25℃に温度管理されたステンレスタンクで21日間マセラシオン。フレンチオークトノーで10-12ヶ月間熟成.その後、9ヶ月間瓶内熟成。

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A9119 Etna Rosso Riserva “Rovittello” / Benanti エトナ・ロッソ・リゼルヴァ・ロヴィテッロ / ベナンティ 2017 750㎖ 12,000円 N.MascaleseN.Cappuccio --
ネレッロ・マスカレーゼとネレッロ・カプッチョが混植されたエトナ北側斜面のカスティリオーネ・ディ・シチリアのロヴィテッロ畑。標高750mなので非常に冷涼な環境。ワインは垂直性のある繊細なスタイルに仕上がる。1930年に植樹された畑。樹齢は87年でアルベレッロ仕立。ステンレスタンクで発酵後、大樽(一部、古バリック)で24ヶ月熟成。ボトリング後、1年半瓶内熟成。

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A7123 Etna Rosso Riserva “Serra della Contessa” / Benanti エトナ・ロッソ・リゼルヴァ・セッラ・デッラ・コンテッサ / ベナンティ 2016 750㎖ 11,000円 N.Mascalese N.Cappuccio 一部プレ・フィロキセラ
エトナ南東部、カンティーナの横にある歴史ある畑で標高は500m。海風の影響を受けて温暖なので肉厚で腰のあるワイン。1910年に植樹、樹齢100年を超えるプロ・フィロキセラのネレッロ・マスカレーゼ(85%)とネレッロ・カップッチョ(15%)の混植。ステンレスタンクで発酵後、大樽(一部、古バリック)で24ヶ月熟成。ボトリング後、1年半瓶内熟成。

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A6859 Metodo Classico Rosato”Lamoremio” / Benanti メトド・クラシコ・ロザート・ラモレミオ / ベナンティ 2018 泡ロゼ 750㎖ 4,900円 N.Mascalese 南斜面
100%ネレッロ・マスカレーゼ。標高700-750m。大陸性気候の南向き斜面。湿度が高いが風通しがよく昼夜の気温差が大きい。ミネラルが豊富な砂質火山性土壌。手摘みで収穫後、全房のままソフトプレス。スチールタンクで低温発酵後、そのまま春までシュールリー。瓶内2次発酵、24ヶ月間シュールリー後デゴルジュマン。最低でも3ヶ月間経ってから出荷。

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