Antoniolo アントニオロ

イタリア Italia / Piemonte

ワインの王と呼ばれた『ガッティナーラ』

バローロが栄える以前はガッティナーラこそがワインの王様だった。1/100まで減少したガッティナーラはバローロの 粘土石灰質(酸性)とは反対の火山岩土壌(アルカリ性)の独特の硬質感。

ガッティナーラの老舗

ピエモンテ北部、アルプス山脈の麓「ガッティナー ラ」。緯度はアオスタと同じ。ランゲと比べて年間を 通して冷涼。非常に厳しい自然環境。

『この地域ではネッビオーロをスパンナと呼ぶ。スパ ンナの最高峰とされるのが DOCG ガッティナーラ。ス パンナの王様と呼ばれる』

そして、ガッティナーラを質で引率してきたのが「アン トニオロ」。1948 年に「マリオ・アントニオロ」によって 設立された老舗。

『一時期は硬質な酒質を和らげる為にバリック熟成 をしていた。バリックは酸素供給量が多いのでワイ ンは多少開くが、結果としては個性である硬質感を 隠していることに気がついた』

1980 年代からバリック熟成のガッティナーラも造っ ていた。ヴィンテージ、畑の個性を表現するにはベ ストではないと判断。現在ではクリュ 3 種も全て伝統 的大樽熟成となっている。 畑は「ガッティナーラ」の丘の南面に 12ha を所有。 この地域を代表する単一畑を 3 つ所有している。 「レ・カステッレ」:1.5ha「オッソ・サン・グラート」: 5.5ha「サン・フランチェスコ」:3.5ha。 現在でも「ロザンナ」と彼女の娘「ロレッラ」、息子の 「アルベルト」の家族経営が続いている。

1/100まで激減した畑

1950 年代「ガッティナーラ」はワインの王と称され、 山肌は全て葡萄畑だった。今では畑は荒廃し、葡 萄畑は森に戻ってしまった。

『葡萄畑は 1/100 まで激減した。反対にランゲは 森が開墾され葡萄畑が 100 倍に増えた』

50 年前までは「ガッティナーラ」は「バローロ」や「バ ルバレスコ」より格上で人気があった。現在では森が 増え、彼等の畑は森の中に点在している。森と一体 化している畑。

『ランゲと違って葡萄以外の植物と共存している畑。 他の植物や動物、昆虫の影響を受けることが大切。 畑には 20 種類以上の植物が自生する』

畑は最小限のボルドー液だけで対処。施肥も行わ ないので他の造り手のものより彼等の畑の葡萄葉は 色が薄い。

火山岩土壌(アルカリ性)

「ランゲ」との大きな差は土壌。「ランゲ」の粘土石灰 土壌と違いアルプスに由来する火山岩が主体。

『マグマが冷え固まった斑岩が豊富。この土壌はア ルカリ性に傾きやすく、ミネラルの吸収を促進させる。 ランゲの粘土石灰は酸性でより果実の表現に向く し、重厚なワインになる』

川を挟んだ向かい側の「ゲンメ」まで降りると海に由 来する土壌に変化する。火山岩土壌のネッビオーロ は「ガッティナーラ」と「ボーカ」だけ。 醸造に関しては伝統的に 14~16日の長めのマセラ シオンを行いセメントタンクで醗酵(コステ・デラ・セシ アのみステンレスタンク)。 「レ・カステッレ」はバリックで熟成させていたが 2008 年を最後に大樽熟成に変更された。

『ガッティナーラ最良の畑を所有している。オッソ・サ ン・グラートとは斑岩の含有量が高く、痩せている。 真南を向き陽光を遮るものがない』

ワインはしっかりとした骨格を備えている。若い内は 硬さが目立つが 2~3 年で開き始める。

『レ・カステッレは粘土の比率が高いが、地中深くに 岩盤が通っているのでミネラル豊富なワインになる。 硬いワインなので以前はバリックに入れていたが、 今では硬さを表に出している』

生産量は年間 4,000 ケース程度。品質を落としたく ないので増やさない。現在、彼等のガッティナーラ は割当制。販売開始と共に完売してしまう。

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