Ampeleia (Foradori) アンペレイア(フォラドーリ)

イタリア Italia / Toscana

混植混醸でしかできない馴染んだ味わい

「フォラドーリ」のエリザベッタが辿り着いた理想郷がマレンマの外れ「ロッカテデリギ」。ここには 1 軒しかカンティーナは 無く、まわりは全て森。生物多様性が維持された理想郷で理想のワインを造る。

未開の地ロッカテデリギ

ワイナリー映像はこちら

https://www.youtube.com/watch?v=lNpK_ShTeLo

シエナから50km南、マレンマの外れの町「ロッカテデリギ」。50 年代まで 5,000 人が住み鉱山で栄えていたが、鉱山は閉山。過疎化が進み人口は僅か 600 人。町のまわりは全て森林。

『鉱山で銀や銅が採掘されていたのでミネラルが豊富。そして歴史的に 1 度も開墾されていないので自 然環境が守られていた。理想の土地だった』

 

2002年「エリザベッタ・フォラドーリ」は友人と共にスイス人夫婦が所有していた「メレータ」荘園を購入。ワイ ン造りを開始した。60年代から続く荘園で羊と鳩の飼育、古代小麦の栽培と少しだけワインを造っていた。

『70年代からカベルネ・フランが栽培されていた。樹齢が高く、テロワールとの相性が良いことに驚き、こ の品種を残すことにした』

元々の畑は標高 450~600m の高地で土壌は粘土 主体の「ガレストロ」。ここは「カベルネ・フラン」にとっ て最高の環境だった。 2002 年から標高 300m の中部と標高 200m の下部 を開墾し畑を造っていく。土壌は上部と違い砂質が 多く気候は地中海性気候。

『土壌と気候に合わせて中部にはサンジョヴェーゼ、 カリニャン、アリカンテを、下部にはグルナッシュを植 樹した』

上部は冷涼で栗の樹や高原植物も自生。中部、下部はコルクガシやガリーヴ、オリーヴ等地中海性植物 が自生する。当然適応する品種も違う。

『まわりは全て森。畑はない。完全に自然の中に葡萄が共存している。しかも DOC ではないのでワイン 造りに制限もない』

エリザベッタが理想とする生物多様性が完全に守ら れている理想の環境だった。

カベルネ・フランの理想郷

醸造責任者は「マルコ・タイ」。父親が「フォラドーリ」 の栽培担当として長く働いていたので「マルコ」も醸造 学校卒業後に「フォラドーリ」に就職。 その後、フリウリのカンティーナで勉強し、2002年から「アンペレイア」の醸造責任者に抜擢された。

『エリザベッタとは子供の頃からの付き合い。家族み たいなもの。彼女の理想は僕の理想』

35haの畑はビオディナミが導入されていて53haは森林を残し、32haは牛の放牧と古代小麦の栽培を行っている。 1 度も畑になっていなかった土地なので土壌中のバクテリアは多様で活性化している。葡萄は自然と共存しないと生き抜けない。その点、「カベルネ・フラン」は病気が少ないのと乾燥にも耐性があるので最適だった。

『カベルネ・フランはゆっくり成熟することで青さがな くなる。その為に高い標高と豊富な日照量が必要。 ここは理想的』

収穫は 10 月中旬。ヴェレゾンは 8 月中旬と「アリカン テ・ネロ」より 2 週間生育が遅い。 仕立はグイヨ。2m の高さに仕立て、できる限り多くの葉を残し自然な成熟を促す。土壌は痩せているので自然と収量は減り、ヴェジタルな要素が消える。

『標高が高いが、日照量が多いので、ゆっくり成熟できる。お陰で未熟さ、青さはないのにフレッシュさを 持つカベルネ・フランができる』

一緒に生まれる!混植混醸

「アンペレイア」「ケポス」はカベルネ・フランを主に5種類の品種から造られる。彼等が重要視しているのは混植混醸。

『一緒に収穫して一緒に発酵させる。別々に産まれて合わせるのではなく、一緒に生まれることが重要。 昔のワインは全てそうだった』

現代の醸造では熟すタイミングが品種毎に違うので品種毎に収穫し、別々に醸造して熟成してからアッ サンブラージュするのが常識。

『完熟した葡萄だけだと味の単純化が進む。完熟葡 萄だけだと甘さに支配された単調なワインになる。 異なる熟度、異なる品種、異なる要素が重要』

全ての品種をしっかり完熟させることで失うものもある というのが彼等の考え方。

『未熟果や過熟な葡萄。色々な状態の葡萄がお互いに影響し合うことでバランスする。突出した 1 つの 要素ではなく、丸くまとまった味わいになる』

力強さよりも馴染んだ優しい味わいが彼等の理想。 偉大なワインではなく、シルクのようなワイン。

『色々なワインを経験した人が最後に飲みたくなるのは凄いワインではない。染み込むように楽に飲めるけど、味わいの要素は複雑なワインだ』

■ウンリトロ毎日飲んで欲しい最高の日常酒を目指した。セパージュは「ケポス」と同じだが、下部の葡萄を使い品種 毎に分けて発酵させている。

『単一品種ワインの余った葡萄も使うが、若い樹を 中心にブレンド。自然酵母のみで発酵。セメントタン クで 6 ヶ月熟成。SO2 は瓶詰め時極少量』

WINERY SEARCH

今月の新入港リスト≪PDF≫

スペイン・ジョージア・日本全商品リスト≪PDF≫

イタリア全商品リスト≪PDF≫

フランス全商品リスト≪PDF≫

全商品リスト≪EXCEL≫

REGION

PICKUP WINERY

WINE LIST

商品記号 ワイン VIN サイズ 参考上代 葡萄品種 メモ
A8490 Bianco di Ampeleia / Ampeleia (Foradori) ビアンコ・ディ・アンペレイア / アンペレイア(フォラドーリ) 2021 750㎖ 4,200円 Trebbiano AnMal 混植混醸
トレビアーノ、アンソニカ、マルヴァジアの混植畑。アンペレイア・ソプラの一部で、3つの畑のアッサンブラージュで標高は300~600m。標高の高い畑と低い畑では熟度も異なり、違う個性を持っている。それをアッサンブラージュすることが重要。発酵はセメントタンクでマセラシオンは2日間。熟成もセメントタンクのみで6ヶ月。

ワイン見聞録で購入  ワイン見聞録プロで購入

A9796 Rosato di Ampeleia / Ampeleia (Foradori) ロザート・ディ・アンペレイア / アンペレイア(フォラドーリ) 2022 ロゼ 750㎖ 3,400円 CarignanoAlicante Nero 20%全房発酵
標高250m。粘土質、砂質、石灰岩質が混ざり合った赤褐色の土壌で丸い小石を含む。80%カリニャーノ、20%アリカンテ・ネロ。カリニャーノはダイレクトプレス。アリカンテ・ネロは全房を使用し、発酵はコンクリートタンクで12日間。6ヶ月間セメントタンクで熟成後、ボトリング。

ワイン見聞録で購入  ワイン見聞録プロで購入

A9086 Unlitro 1000ml / Ampeleia (Foradori) ウンリトロ / アンペレイア(フォラドーリ) 2022 1000㎖ 3,000円 Alicante N CaMoSaAB 1,000ml
海に近い砂地の畑、アンペレイア・ソット。標高は200m程度で海の影響を受ける。アリカンテ・ネロ(グルナッシュ)をメインにカリニャン、ムールヴェードル、サンジョヴェーゼ、アリカンテ・ブシェをアッサンブラージュしている。セメントタンクとエナメルタンクで品種毎に発酵。アッサンブラージュしてセメントタンクで6ヶ月熟成。毎日飲めるようなフレッシュで明るいワインを目指している。

ワイン見聞録で購入  ワイン見聞録プロで購入

A2847 Kepos / Ampeleia (Foradori) ケポス / アンペレイア(フォラドーリ) 2016 750㎖ 3,600円 Alicante N CarignanMo 混植混醸
標高300mで森の中を開墾したアンペレイア・メッツォの葡萄を使用。この畑はアリカンテ・ネロ、カリニャン、ムールヴェードルの混植畑なので、全ての品種を一緒に収穫して一緒に発酵する昔ながらの手法なので発酵後のアッサンブラージュよりも馴染んだ味わいが特徴。9月1週から10月1週まで区画毎に収穫し、順次セメントタンクで発酵。11ヶ月間コンクリートタンクで熟成。

ワイン見聞録で購入  ワイン見聞録プロで購入

A4236 Kepos / Ampeleia (Foradori) ケポス / アンペレイア(フォラドーリ) 2018 750㎖ 3,600円 Alicante N CarignanMo 混植混醸
標高300mで森の中を開墾したアンペレイア・メッツォの葡萄を使用。この畑はアリカンテ・ネロ、カリニャン、ムールヴェードルの混植畑なので、全ての品種を一緒に収穫して一緒に発酵する昔ながらの手法なので発酵後のアッサンブラージュよりも馴染んだ味わいが特徴。9月1週から10月1週まで区画毎に収穫し、順次セメントタンクで発酵。11ヶ月間コンクリートタンクで熟成。

ワイン見聞録で購入  ワイン見聞録プロで購入

A5478 Kepos / Ampeleia (Foradori) ケポス / アンペレイア(フォラドーリ) 2019 750㎖ 3,600円 Alicante N CarignanMo 混植混醸
標高300mで森の中を開墾したアンペレイア・メッツォの葡萄を使用。この畑はアリカンテ・ネロ、カリニャン、ムールヴェードルの混植畑なので、全ての品種を一緒に収穫して一緒に発酵する昔ながらの手法なので発酵後のアッサンブラージュよりも馴染んだ味わいが特徴。9月1週から10月1週まで区画毎に収穫し、順次セメントタンクで発酵。11ヶ月間コンクリートタンクで熟成。

ワイン見聞録で購入  ワイン見聞録プロで購入

A6557 Kepos / Ampeleia (Foradori) ケポス / アンペレイア(フォラドーリ) 2020 750㎖ 3,600円 Alicante N CarignanMo 混植混醸
標高300mで森の中を開墾したアンペレイア・メッツォの葡萄を使用。この畑はアリカンテ・ネロ、カリニャン、ムールヴェードルの混植畑なので、全ての品種を一緒に収穫して一緒に発酵する昔ながらの手法なので発酵後のアッサンブラージュよりも馴染んだ味わいが特徴。9月1週から10月1週まで区画毎に収穫し、順次セメントタンクで発酵。11ヶ月間コンクリートタンクで熟成。

ワイン見聞録で購入  ワイン見聞録プロで購入

A9797 Cabernet Franc / Ampeleia (Foradori) カベルネ・フラン / アンペレイア(フォラドーリ) 2022 750㎖ 4,900円 Cabernet Franc 20%全房発酵
アンペレイア・ソプラの一部である標高500mヴィーニャ・デッラ・アジーナ(ロバの畑の意)畑のカベルネ・フランのみを使用。この畑は粘土質にシスト土壌が多く混じり石灰含有率が他の畑よりも異常に高いので個別に醸造することにした。10月に入ってから収穫。20%全房でセメントタンク発酵。8ヶ月間セメントタンクで熟成後、ボトリング。

ワイン見聞録で購入  ワイン見聞録プロで購入

A6559 Ampeleia / Ampeleia (Foradori) アンペレイア / アンペレイア(フォラドーリ) 2018 750㎖ 5,400円 Cabernet Franc 樹齢60年
標高450~600mの高地アンペレイア・ソプラのカベルネ・フラン。樹齢は約60年。土壌は粘土主体のガレストロでカベルネ・フランにとって最高の環境。標高が高い畑なので葡萄はゆっくり熟すので収穫は10月に入ってから。発酵はステンレスタンクで野生酵母のみで行い、熟成はセメントタンクと大樽の併用で12ヶ月。瓶詰め後、最低2年間熟成。

ワイン見聞録で購入  ワイン見聞録プロで購入