Matteo Correggia マッテオ・コレッジァ

イタリア Italia / Piemonte

『ロエロ』を赤ワインの産地に変えた先駆者

白ワインの産地として有名だったロエロだったが、故マッテオによって高品質赤ワインが産み出された。これによって ロエロは芳香豊かな赤ワインの産地としても人気を博していく。

ロベルト・ヴォエルッィオに学ぶ

タナロ川を挟んでランゲと向かい合う「ロエロ」。今で こそ人気の産地だが 30 年前はランゲの造り手に葡 萄を供給するのが「ロエロ」の役目だった。

『当時は皆、アルネイスを栽培していた。黒葡萄は 皆無だった。マッテオはネッビオーロやバルベーラで 成功し、ロエロを赤ワインの産地に変えた』

若い「マッテオ」は「ロベルト・ヴォエルッツィオ」や「エ リオ・アルターレ」に可愛がられていた。1976 年、彼 等と共にブルゴーニュ視察に向かう。これが大きっ っかけとなった。

『マッテオはブルゴーニュが軽さと複雑さを併せ持っ ていることに驚き、ロエロとの共通点を感じ、自信を 深めた』

「マッテオ・コレッジア」が最初に注目されたのは「バ ルベーラ・ダルバ・マルン」。当時は安いワインの代 名詞だったバルベーラのイメージを変えた。

『当時は誰も密植や収量制限を知らなかった。 5,000 本/ha の密植と収量制限の導入で凝縮した バルベーラとなった』

「マッテオ」は 2001 年、開墾作業中の事故で亡くな ってしまう。現在「オルネッラ夫人」を中心に息子「ジ ョヴァンニ」がワイン造りを継承している。

『グリーンハ ーヴェストでの収量制限に加え、収穫時に葡萄の 下部 1/3 を切り捨てる』

葡萄は房の先端部分は糖度が低く酸度が高い。水 分量も多いので先端 1/3 を捨てる。糖度が高く凝縮 した上部 2/3 のみを使っている。

ロエロ最高峰ロッケ・ダンピセ

■マルン 「マルン」は特別な畑。小さな丘の最上部に位置し、 東から西まで広がっている。

『最も日照量の多い南西から南東に向かって熟度 を計りながら 3 回に分けて収穫することで糖度と酸 度を調節していく』

■ロッケ・ダンピセ ロエロの他の造り手達も認める最高の区画。国立自 然公園内になので周りは自然に囲まれている。

『表土はロエロ特有の砂質が 60%だが、地中には ランゲと同じ黄土層が存在している。よってワイン はロエロとしては異質の骨格を得る』

タナロ川は今、ランゲとロエロを分ける境界線になっ ているが元々はロエロの中心を流れていた。ロッケ・ ダンピセは元々黄土土壌だったがタナロ川の流路が 変わり、丁度川が運んできた砂が積もる位置にあっ た為砂と黄土が混じる、ロエロの中でも非常に独特 な土壌となった。

■ラ・ヴァル・ディ・プレティ 「マッテオ」が最初にワインを造り始めた畑でカンティ ーナの裏山に位置する。樹齢は 80 年。

『当初はネッビオーロ・ダルバとして販売していたが 樹齢が高まり個性が強くなったのでロエロとしてリリ ースした。ロエロで最も古いネッビオーロ』

地酒であるべきアルネイス

大人気の「ロエロ・アルネイス」。彼等にとっては唯一 の白の土着品種。

『アルネイスは日常酒。チャーミングだけど偉大では ない。けれども最大限に土地のキャラクターを反映 させるべき。砂質ならではの華やかさをより表現し たい。』

繊細な酸と果実のバランスをとることに非常に気を 使っていて収穫は 2 回に分かれる。 8 月最終週の収穫で酸を確保。完全に熟した 9 月 中旬の収穫で完熟した果実感を得ている。 そして収穫した葡萄のうち 20%はマセレーションす る。フレッシュフルーティーだけでない旨みをプラス する。

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WINE LIST

商品記号 ワイン VIN サイズ 参考上代 葡萄品種 メモ
A8481 Roero Rosso / Matteo Correggia ロエロ・ロッソ / マッテオ・コレッジア 2020 750㎖ 3,100円 Nebbiolo 砂質土壌のネッビオーロ
ロエロの典型的土壌で60%以上が砂質。標高は280-350m。葡萄はゆっくり完熟し、砂質独特の豊かな芳香とやわらかさを得ています。この個性を活かす為に醗酵時のマセラシオンは短めで6-8日間程度に抑えます。ステンレスタンクで低温から醗酵を始め、マロラクティック前に大樽に移し替え、良質の澱と共に6ヶ月以上熟成後、ボトリング。

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A6630 Roero Rosso “La Val dei Preti” / Matteo Correggia ロエロ・ロッソ・ラ・ヴァル・ディ・プレティ / マッテオ・コレッジア 2018 750㎖ 4,500円 Nebbiolo 94P:Vinous
1987年にネッビオーロ・ダルバとしてリリースした最も古い畑ラ・ヴァル・ディ・プレティの葡萄のみ。樹齢は50年を超える。約70%以上が砂質の極端な畑。30%シルトで粘土はほとんど存在しない。葡萄が強いのでロエロより少し長い10~12日間程度のマセラシオン。11ヶ月間30hlの大樽と古バリックを併用して熟成。その後、10ヶ月間瓶内熟成を経てから出荷。

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A7844 Roero Rosso “Roche d’Ampsej” Riserva / Matteo Correggia ロエロ・ロッソ・ロッケ・ダンピセ・リゼルヴァ / マッテオ・コレッジア 2007 750㎖ 11,000円 Nebbiolo 90P:WS
25%砂質、42%石灰を含む粘土と砂質の混合土壌、29%シルト、5%粘土石灰。他のロエロよりランゲに近い土壌構成になっているのでワインは非常に力強い。50%はステンレスで10日程度のマセラシオン。50%は大樽で45-60日の長期マセラシオン。ロエロとしては異例の14ヶ月間大樽で長い熟成。更に2年以上瓶内熟成をしてから出荷。ワインはランゲにも負けない大きさと熟成ポテンシャルを持つがタンニンは攻撃的でなく細かくなっている。

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A8478 Roero Rosso “Roche d’Ampsej” Riserva / Matteo Correggia ロエロ・ロッソ・ロッケ・ダンピセ・リゼルヴァ / マッテオ・コレッジア 2018 750㎖ 7,600円 Nebbiolo 94P:Vinous
25%砂質、42%石灰を含む粘土と砂質の混合土壌、29%シルト、5%粘土石灰。他のロエロよりランゲに近い土壌構成になっているのでワインは非常に力強い。50%はステンレスで10日程度のマセラシオン。50%は大樽で45-60日の長期マセラシオン。ロエロとしては異例の14ヶ月間大樽で長い熟成。更に2年以上瓶内熟成をしてから出荷。ワインはランゲにも負けない大きさと熟成ポテンシャルを持つがタンニンは攻撃的でなく細かくなっている。

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A7837 Barbera d’Alba / Matteo Correggia バルベーラ・ダルバ / マッテオ・コレッジア 2020 750㎖ 2,900円 Barbera 砂質土壌のバルベーラ
ロエロの典型的土壌で60%以上が砂質。標高は250-310m。葡萄はゆっくり完熟し、砂質独特の豊かな芳香とやわらかさを得ています。この個性を活かす為にマセラシオンは短めで6-8日間。醗酵は定温から始める事で品種由来の果実香をしっかり残す。熟成は大樽で3-6ヶ月程度と短め。フレッシュな状態で楽しめるワイン。

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A8476 Barbera d’Alba Superiore “Marun” / Matteo Correggia バルベーラ・ダルバ ・スペリオーレ・マルン / マッテオ・コレッジア 2019 750㎖ 5,200円 Barbera 90P:Vinous
約70%以上が砂質という極端に砂質比率が高い畑。残り30%はシルトで粘土はほとんど存在しない。収穫は9月下旬まで待ち、完璧な完熟を目指す。収穫時に葡萄房の下1/3を切り落とす。8-10日間のマセラシオン。30hlの大樽と古バリックを併用して4ヶ月熟成後、10ヶ月間瓶内熟成してから出荷。砂質のバルベーラは重くなく、フルーツが前面に出てフレンドリーな美味しさ。

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A9025 Roero Arneis (SC) / Matteo Correggia ロエロ・アルネイス / マッテオ・コレッジア 2022 750㎖ 3,000円 --
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A8937 Roero Arneis “La Val dei Preti” (SC) / Matteo Correggia ロエロ・アルネイス・ラ・ヴァル・ディ・プレティ / マッテオ・コレッジア 2016 750㎖ 4,800円 Arneis 瓶内熟成6年間
1987年にネッビオーロ・ダルバとしてリリースした最も古い畑ラ・ヴァル・ディ・プレティの葡萄のみ。樹齢は50年を超える。約70%以上が砂質の極端な畑。30%シルトで粘土はほとんど存在しない。収穫を2回に分けている。最初の収穫で酸度を得て、2度目の収穫で熟度を得る。ステンレスタンクのみで低温発酵。70%はモストのみえ醗酵するが、骨格を与える為30%は果皮ごと醗酵。4か月間ステンレス内で熟成した後、瓶内で6年間熟成(スクリューキャップ)。

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A8479 Langhe Bianco Sauvignon “Matteo Correggia” / Matteo Correggia ランゲ・ビアンコ・ソーヴィニヨン・マッテオ・コレッジア / マッテオ・コレッジア 2018 750㎖ 4,800円 Sauvignon B 一部果皮を使って醗酵
約70%以上が砂質の極端な畑。30%シルトで粘土はほとんど存在しない。東向き斜面の標高230-270mの低い位置にある区画の葡萄を使用。ダイレクトプレスで一部果皮を使って醗酵。醗酵はステンレスタンクで低温を維持しながら酸素との接触をできる限り抑えている。これによってフレッシュでソーヴィニヨンらしい香を得ている。ステンレスタンクと一部古樽で4ヶ月程度熟成。

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A8793 Langhe Bianco Non Filter per Giappone / Matteo Correggia ランゲ・ビアンコ・ノンフィルター・日本限定 / マッテオ・コレッジア 2021 750㎖ 3,000円 Sauvignon B Arneis 日本限定
80%ソーヴィニヨン・ブラン、20%アルネイス。砂質土壌。ステンレスタンクで1年間シュールリー。ノンフィルターで少し濁りを残している。限定生産。

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A6626 “Anthos” Brachetto(SC) / Matteo Correggia アントス・ブラケット / マッテオ・コレッジア 2019 750㎖ 2,900円 Brachetto ブラケットの辛口
ロエロの典型的土壌で60%以上が砂質。標高は280-350m。東南向きの区画でブラケットの独特の香を失わないように最適のタイミングで収穫する。6-8日間マセラシオン。醗酵はステンレスタンクで低温で行う事で品種由来の独特の香を得ている。4ヶ月間ステンレスタンクで熟成後、ボトリング。

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A8480 “Anthos” Brachetto(SC) / Matteo Correggia アントス・ブラケット / マッテオ・コレッジア 2021 750㎖ 3,000円 Brachetto ブラケットの辛口
ロエロの典型的土壌で60%以上が砂質。標高は280-350m。東南向きの区画でブラケットの独特の香を失わないように最適のタイミングで収穫する。6-8日間マセラシオン。醗酵はステンレスタンクで低温で行う事で品種由来の独特の香を得ている。4ヶ月間ステンレスタンクで熟成後、ボトリング。

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A7838 “Anthos” Passito HF / Matteo Correggia アントス・パッシート・ハーフ(箱) / マッテオ・コレッジア [2020] 375㎖ 3,900円 Brachetto ブラケットのパッシート
砂質が特に強い畑に植えられたブラケットから造られる珍しいブラケットのパッシート・デザートワイン。9月中旬に酸度がある状態で収穫し、カセットに並べて自然風で2ヶ月間半乾燥させて水分を飛ばし糖度を高めてからステンレスタンクで醗酵。マセラシオンは6~8日間で充分に濃い色調を得る。醗酵終了後、移し替えて4ヶ月間ステンレスタンクで熟成してからボトリング。

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