Chateau d’Arlay シャトー・ダルレイ

フランス France / Jura

ピノ・ノワール最適地『アルレイ』の第一人者

1000年の歴史を持つヨーロッパ最古の造り手。ジュラで最もピノ・ノワールに適していると言われるアルレイのテロワールを活かした独特のワイン造りが復活。

ヨーロッパ最古の造り手

1070年から葡萄栽培が行われていた「シャトー・ダルレイ」。約1000年の歴史を誇る。勿論、ヨーロッパ最古の造り手と言われている。
『中世の記録にはジュラのグラン・クリュとして記されていて当時からピノ・ノワールにとって理想的な土壌と気候であった』
15世紀には戦争の影響でジュラはフランス領からスペイン、イギリス領へ変化するが「シャトー・ダルレイ」は両王家によって所有されていた。
『再びフランス王家の所有に戻り、1770年にはオランジュ王家の子孫である伯爵家に受け継がれ、今も残る歴史的シャトーが建造された』
遺産相続を繰り返し、ルイ・マルキ・ド・ヴォーヴがシャトーを引き継ぎ、フィロキセラ後の畑5haにピノ・ノワールを植樹し、ほぼ現在の形となる。
『1911年にジョルジュ・トルニエを雇入れる。その後ソシエテ・ド・ヴィティカルチャー・デュ・ジュラの代表となる偉大なヴィニュロンだった』
トルニエはピノ・ノワール以外にもマール土壌にはトゥルソー等の品種を植樹し、ヴァン・ジョーヌやマクヴァンの生産も開始した。
1975年、ルノー・ド・ラギッシュ伯爵が相続し、畑を増やし、一時期は33haもの畑を所有した。残念ながらこの時期に品質は落ちてしまった。
『1985年、息子アラン・ド・ラギッシュが相続し、シャトー周辺の50、60年代に植えられた区画を残し、他の畑は売却。質への転換を進める』
畑での除草剤や防虫剤は排除され、有機栽培に転換。痛んだ樹は植え替え、粘土石灰質にピノ・ノワール。マール土壌にはトゥルソーと植え分けを実施。
『2012年、栽培・醸造責任者にフィリップ・スラーを迎え、ビオディナミを一部導入。醸造においても、より自然な醸造に切り替えた』
フィリップはプロヴァンスでビオディナミを学び、ブルゴーニュで数軒のドメーヌで働いていたピノ・ノワールのスペシャリスト。

ピノ・ノワールの最適地

ピノ・ノワールはジュラで2番目に多く植えられているが、アルレイは独特の地形と気候でピノ・ノワールのグラン・クリュと言われてきた。
『13世紀にアルレイにピノ・ノワール(当時はノイリンと呼ばれていた)が植樹され、最も高貴な品種としてジュラ全域に広まった』
アルレイはアルボワほど標高が高くなく、南に位置していること。更に東向き斜面のレトワールとは違い、全て南向き斜面になっている。
『温暖さと日照量の多さが繊細なピノ・ノワールに最も相性が良い。更にアルボワより降雨量が少ない。テラスではなく斜面なので水はけも良い』
アルボワ・ピュピアンは標高500mの丘の一部だが、その崖が分断され、シャトー・シャロンのような丘を形成した。その分断された丘の1つがアルレイ。
『土壌はアルボワと同じ粘土石灰で一部に地中の灰色マール土壌が点在する。標高は328~200mとブルゴーニュと同じ理想的環境』
古来、ジュラは地中深くのドロマイトの上に沖積土、マール、そして丘の最上部にのみ粘土石灰があった。低地で粘土石灰土壌があるのはアルレイだけ。

他にはない独特の醸造

フィリップの加入により一気に名声を取り戻している「シャトー・ダルレイ」。よりクラシックに、よりシンプルな醸造に回帰している。
『テロワールが優れているのは歴史が証明している。ビオディナミで土壌は活力を取り戻してきた。最近は土地個性であるスパイシーさが出てきた』■Corail
彼等独特のワインが「コライユ」。トゥルソー、プールサール、ピノ・ノワールを混醸。更にシャルドネ、サヴァニャンを混醸してアッサンブラージュ。
『最古の産地だからこそ、このワインを造り続けたい。その昔、ワインはどう造られていたのか考えてみて欲しい。今はアルレイにしか残っていない』
La Reserve
ピノ・ノワールを中心にプールサール、トゥルソーを混醸。更に複数年をアッサンブラージュすることでバランスのとれた味わいを実現している。
『19世紀の書物に書かれていたシャトーの従業員用に造られていたワインを復活させた。リリース直後から飲み頃』

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WINE LIST

商品記号 ワイン VIN サイズ 参考上代 葡萄品種 メモ
A3486 Cotes du Jura Vin de Paille HF / Chateau d’Arlay コート・ド・ジュラ・ヴァン・ド・パイユ / シャトー・ダルレイ 2015 375㎖ 13,800円 TroPou ChSav --
最も伝統的な造りで本物のヴァン・ド・パイユを造っている。トゥルソー、プールサール、シャルドネ、サヴァニャンの完璧な熟度の葡萄のみを手収穫し、腐敗果を1粒ずつ落として屋根裏部屋で4ヶ月自然風で乾燥。発酵は野性酵母のみで古樽で行われる。発酵途中で小さな古樽に移し変えて、ゆっくり発酵しながら4年以上熟成。100kgの葡萄から僅か12リットルしか造れない。

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A3487 Cotes du Jura Macvin Blanc / Chateau d’Arlay コート・ド・ジュラ・マクヴァン・ブラン / シャトー・ダルレイ N.V 甘味 750㎖ 8,000円 50%Chardonnay 50%Savagnin --
収穫を遅らせて糖度を上げたシャルドネとサヴァニャンをダイレクトプレスしてモストを得る。粗いフィルターにかけて酵母を取り除き冷蔵保存。そのモストに7年間樽熟成させた自分達のマールを加えて、更に3年間古バリックで熟成してボトリング。

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