Rabaja di Bruno Rocca ラバヤ・ディ・ブルノ・ロッカ

イタリア Italia / Piemonte

最も力強いバルバレスコ「ラバヤ」最上の造り手

バルバレスコを代表する畑ラバヤの最上部を所有
バリック熟成のバルバレスコと伝統的大樽熟成のバルバレスコ・リゼルヴァ

❖ブルゴーニュから学んだ❖

1834年、「フランチェスコ・ロッカ」と妻「マリア・アデライデ」がバルバレスコ村で野菜と果実の栽培を始めたのがラバヤ・ディ・ブルノ・ロッカの始まり。
1958年に村の中心にあった家を売り、当時は全く注目されていなかった郊外の「ラバヤ」に移住し、葡萄栽培に注力。葡萄栽培中心の農家へと変わっていきます。
『当時からラバヤは日照量が多かったので病気が少なく、高品質の葡萄が育つことで有名で他の畑とは区別されていた。その葡萄は高い価格で買い取られたのです』
当初は収穫した葡萄全量を協同組合や近隣の造り手に販売していましたが、先代が亡くなり「ブルーノ」が当主になった1981年にボトリングを開始します。
『父は醸造設備が高額なのと3年以上も時間を必要とするワイン造りに反対だった。葡萄を売れば1年でお金を得ることができるのだから』
当時のバルバレスコにはテロワールが無かったが、ブルーノは何度もブルゴーニュに通い、バリックだけでなく、テロワールという概念を学び、バルバレスコに持ち帰りました。
『バリックが重要なのではなく、テロワールという概念。収量制限。清潔な醸造環境等、今では当たり前の現代ワイン造りの基礎を持ち帰り、実践したのです』
収量を落とした葡萄は更にエネルギーを増していたので、バリックの酸素供給力がないとラバヤは強過ぎて飲み難いワインになりがちでした。バリックの酸素供給力は必須だったのです。
『バリックは36ヶ月以上、天日で乾燥させた香の弱いアリエ産を中心に木の段階から選び、ワインに余計な要素を与えないものを厳選している。香は必要ない』

 

❖トゥーフォ(青い石灰)ラバヤ❖

「ラバヤ」を中心にネイヴェ側の「クラ」「サン・クリストフォロ」「ファウソニ」、トレイゾにもいくつかの畑を所有。全ての畑はクリュを名乗れる区画と言うから贅沢です。
『ベースのバルバレスコもサン・クリストフォロ、ファウソニ、マルコリーノ、クラの葡萄をアッサンブラージュ。どの畑も他の造り手であれば単一で造られるような畑ばかり』
最も重要な畑「ラバヤ」はトゥーフォと呼ばれる石灰質の堆積土壌。南西向きで日照量が最も多いと言われます。盆地上になっている下部にはタナロ川が流れる理想的環境。
『ラバヤの土壌は珪素が強く出る。その為、他の畑より青がかった色調が特徴。近年、ラバヤは拡張されたが、拡張前のオリジナルの最上部を所有。ここが本当のラバヤ』
ラバヤの下部はタナロ川の湿気でカビが多く、熟度が低くなります。彼等のラバヤは中心の上部。最も条件の良いラバヤなんです。そしてその上にカンティーナが位置します。
『最近、獲得した畑がクラ。ラバヤと同じ南西向き斜面だが石灰比率が高く、日照量はラバヤより少な目。ワインは、より引き締まって繊細な味わい』
この硬い「クラ」を切っ掛けに息子の発案で、大樽で長く熟成させるバルバレスコ・リゼルヴァの醸造がスタート。バリックではない伝統的大樽で30ヶ月熟成させています。
『リゼルヴァは伝統的木樽で発酵。マセラシオンも30日以上と長く行う(通常は20日間)。よってバリックではなく、大樽での長い熟成で馴染ませる必要がある』

 

❖海藻で病気から守る❖

一時期はバローロ・ボーイズが導入したロータリーファーメンターを導入したが、抽出の調整が難しく、より時間をかけてゆっくり醗酵させる従来型の垂直型発酵槽に回帰しています。
『ロータリーファーメンターは果房がモストの接する面が多いので微妙な調整が難しい事に気付いた。テロワールの個性を最も強く感じてもらう為に垂直型に回帰した』
年毎の果皮の成熟度、硬さによってルモンタージュかピシャージュを使い分け、その回数を調節することでバランスの良いワインに仕上げている。
『僕達はモダンではない、もはやクラシックだ。30年前に収量制限、有機栽培、バリックを導入した時はモダンだったかもしれないが、今では、そんなもの当たり前でしょう』
更にセラー内は徹底的に衛生・品質管理が行われています。瓶内熟成中のボトルには蛍光灯の光を遮断するシートが掛けられ、全ての醸造器具は密閉保存されています。
『セラー内では葡萄、発酵由来の香や味わいを邪魔するバクテリアを嫌います。熟成庫の換気口はフィルターが付けられ外部からのバクテリアや菌の侵入を完全に防いでいます』
一方、畑ではブルーノになってから化学肥料は一切使用していない。ビオディナミでも使用が許されているボルドー液さえも使用しない拘りよう。
『ボルドー液に含まれる銅の毒性は強く6ヶ月以上土壌に残留する。更に銅はネッビオーロの命である酸を下げてしまう効力もあるので絶対に使わない』
畑で使われるのは天然の硫黄、海藻を粉末にしたもの、色々なハーブ、グレープフルーツの果皮等々。全て天然の素材で地中にあって不思議ではないものだけ。
栽培から醸造、熟成までブルーノの美意識が細部にまで活かされたワイン造りがブルーノ・ロッカ。他のどの造り手とも違う独自の世界観があるんです。

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商品記号 ワイン VIN サイズ 参考上代 葡萄品種 メモ
A9132 Barbaresco / Rabaja di Bruno Rocca バルバレスコ / ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ 2020 750㎖ 9,400円 Nebbiolo ネイヴェ村の4つの畑
ネイヴェ村のサン・クリストフォロ、ファウソニ、マルコリーノ、クラの葡萄をアッサンブラージュしている。収穫のタイミングが違うので別々に発酵してアッサンブラージュ。醗酵は15~20日間で一時期よりも長くなっている。熟成はバリックで12~18ヶ月。その後、瓶熟成6ヶ月以上を経てから出荷。

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A9815 Barbaresco “Rabaja” / Rabaja di Bruno Rocca バルバレスコ・ラバヤ / ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ 2020 750㎖ 19,000円 Nebbiolo --
最も重要な畑ラバヤはトゥーフォと呼ばれる石灰質の堆積土壌であり、特に珪素が強く、他の土壌より青がかった色調が特徴的。南西向きで日照量が最も多い畑で、盆地上になっている。下部にはタナロ川が流れていてタナロ川から年間を通じてこの盆地を冷たい風が吹き抜けていく。この風がカビや病気から葡萄を守ってくれる理想的環境。ワインはしっかりとした骨格を持ち大きなワインに仕上がる。

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A5022 Barbaresco “Rabaja” Riserva / Rabaja di Bruno Rocca バルバレスコ・ラバヤ・リゼルヴァ / ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ 2015 750㎖ 25,000円 Nebbiolo 96P:RP,3Bicchieri
最も重要な畑ラバヤはトゥーフォと呼ばれる石灰質の堆積土壌であり、特に珪素が強く、他の土壌より青がかった色調が特徴的。南西向きで日照量が最も多い畑で、盆地上になっている。下部にはタナロ川が流れていてタナロ川から年間を通じてこの盆地を冷たい風が吹き抜けていく。この風がカビや病気から葡萄を守ってくれる理想的環境。ワインはしっかりとした骨格を持ち大きなワインに仕上がる。

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A9816 Barbaresco “Curra” / Rabaja di Bruno Rocca バルバレスコ・クラ / ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ 2020 750㎖ 19,000円 Nebbiolo 単一畑クラ
ネイヴェ村に位置する単一畑クラ。ラバヤより石灰含有量がかなり多いのでワイン自体が硬く引き締まった印象。ラバヤ、クラの畑名入りバルバレスコはノーマルはステンレス醗酵(25日間マセラシオン)バリック熟成(18ヶ月)。リゼルヴァは大樽醗酵(30日間マセラシオン)大樽熟成(30ヶ月)。リゼルヴァのエチケットは昔の復刻版。

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A5021 Barbaresco “Curra” Riserva / Rabaja di Bruno Rocca バルバレスコ・クラ・リゼルヴァ / ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ 2015 750㎖ 25,000円 Nebbiolo 95P:RP
ネイヴェ村に位置する単一畑クラ。石灰含有量が多く、ワイン自体が硬いので、長期マセラアシオン、バリックではなく、大樽での長期熟成を採用した新しい取組み。醸造は先代の造りに近いので、エチケットも先代のエチケットを復活させた。

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A9817 Barbaresco “Maria Adelaide” / Rabaja di Bruno Rocca バルバレスコ・マリア・アデライデ / ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ 2019 750㎖ 25,000円 Nebbiolo --
現当主ブルーノの母親の名前を冠した最上級キュヴェ。2001年が最初のヴィンテージで2004、2006、2007と最良年のみ造られる。通常のキュヴェ以上にマセラシオン期間を長く取り、長期熟成を目的に造っている。単一畑とは考え方を別にしており、特に区画を決めている訳ではなく、その年の最も素晴らしい区画の葡萄で造る事でその年の個性を表現する。

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A9131 Langhe Nebbiolo “Fralu” / Rabaja di Bruno Rocca ランゲ・ネッビオーロ・フラル / ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ 2021 750㎖ 4,700円 Nebbiolo 樹齢8年以下の樹
バルバレスコ、ナイヴェ村にある色々な畑の植え替え部分で樹齢8年以下の樹のみで造っている。畑は全てバルバレスコ・エリアにあるので中身はバルバレスコ。マセラシオンは10日程度で短いので軽く、早く飲めるスタイルに仕上げている。熟成はバリックで8~10ヶ月。

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A7707 Barbera d’Alba / Rabaja di Bruno Rocca バルベーラ・ダルバ / ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ 2020 750㎖ 3,900円 Barbera 石灰含有量が非常に多い
ネイヴェ村のクラとクラ・ファウゾーニの葡萄のみで造るので、ほぼクリュ・バルベーラ。土壌は青いトゥフォで石灰含有量が非常に多いのが特徴。樹齢は約50~60年なので最高の状態。ステンレスタンクで7~10日程度の短い醗酵。15度から始めて28度まで温度が上がる。移し替えてバリックに入れて12ヶ月間熟成。

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A9818 Barbera d’Alba / Rabaja di Bruno Rocca バルベーラ・ダルバ / ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ 2021 750㎖ 4,900円 Barbera 石灰含有量が非常に多い
ネイヴェ村のクラとクラ・ファウゾーニの葡萄のみで造るので、ほぼクリュ・バルベーラ。土壌は青いトゥフォで石灰含有量が非常に多いのが特徴。樹齢は約50~60年なので最高の状態。ステンレスタンクで7~10日程度の短い醗酵。15度から始めて28度まで温度が上がる。移し替えてバリックに入れて12ヶ月間熟成。

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A9130 Dolcetto d’Alba “Trifole” / Rabaja di Bruno Rocca ドルチェット・ダルバ・トリフォレ / ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ 2022 750㎖ 3,200円 Dolcetto ラバヤの下部にある畑
バルバレスコ村にあるトリフォレ畑。ラバヤの下部にある畑で青いトゥフォだがラバヤよりも粘土が強く出ている。ドルチェットとしては少ない50hl/haの収量。ステンレスタンクで7日程度の短い醗酵。移し替えてステンレスタンクのみで10ヶ月熟成。フレッシュで果実の甘味が味わえる。

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A9128 Langhe Rosato / Rabaja di Bruno Rocca ランゲ・ロザート / ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ 2022 ロゼ 750㎖ 3,900円 Nebbiolo Nebbiolo Rose

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A9129 Langhe Chardonnay “Cadet” / Rabaja di Bruno Rocca ランゲ・シャルドネ・カデ / ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ 2021 750㎖ 4,900円 Chardonnay 樹齢40年
ネイヴェにある畑で石灰が多く含まれる青いトゥフォと呼ばれる泥灰質土壌。樹齢は40年を超えて非常に良い状態。ダイレクトプレスで絞り、ステンレスタンクで15度から始めて20~30日間の醗酵。重くしたくないので80%をステンレスタンク、20%を古バリックで6~8ヶ月熟成。6か月間瓶内熟成を経てから出荷。

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