Oddero オッデーロ

イタリア Italia / Piemonte

現存する『バローロ最古』の造り手

「ヴィーニャ・リオンダ」「ブルナーテ」「ブッシア」「ヴィレッロ」「ロッケ・ディ・カスティリオーネ」とバローロの重要なクリュの良い区画を所有する伝統的バローロの老舗が復活。

1878年初めてのボトリング

現存するバローロ、バルバレスコの造り手の中で最も古い歴史を持つと言われるオッデーロ。今も1700年代に建てられた当時のカンティーナで醸造している。初めてボトリングしたのは1878年。それ以前はダミジャーナで販売していた。

『1960年代にジャコモ・オッデーロがアンジェロ・ガヤの父ジョヴァンニやリナルディ等と共にDOCGの元になるバローロの法規制を作った』

第2次世界大戦後、荒廃したランゲの畑は農民に手放されていったが、ジャコモは畑を買い足していくことを決意。そのお陰で現在でもラ・モッラ、カスティリオーネ・ファレット、セッラルンガ、モンフォルテ、バルバレスコと幅広い地域の最良の畑を所有している。

『各地域の最良の畑を所有しているのは僕達だけ。長い歴史のお陰。同じ醸造方法で各地域の最良の畑の葡萄を醸造するからテロワールが解る』

彼等の所有する畑は「ブルナーテ」「ヴィーニャ・リオ ンダ」「ブッシア」「ヴィレッロ」と各地域の最良の畑ばかり。他の造り手ではあり得ない豪華さ。そして、特殊なのがバルバレスコ。法律ではバルバ レスコの葡萄をバローロ内で醸造するとランゲ・ネッビオーロになってしまう。

『バローロで唯一醸造を許されているバルバレスコがオッデーロのバルバレスコ・ガッリーナ。法規制前から造っているから例外で認められている』

1997年より有機栽培に転換

所有畑は35ha。90歳を越えた先代から1997年に栽培・醸造を受継いだ娘のマリアクリスティーナが 全ての畑を有機栽培に切り替えた。

『先代の時代は農薬が推奨された時代だったが、 少しずつ減らし、1997年から徐々に有機栽培に移行。 現在、全ての畑は有機栽培となった』

畑ではコンポストと硫黄、極少量の銅のみが使われる。除草剤、防虫剤は一切使用しない。

『ティニョーラ(害虫)にはホルモン剤を使用。ホルモンを麻痺させることで交尾できなくなり、その結果、害虫の数が減っていく』

彼等の畑は各地に点在し、1つ1つは非常に小さいので隣の畑の影響も受けやすい。隣の造り手とも協力し合い有機栽培を推進している。

『僕等の大きな特徴はネッビオーロのクローンの多様性。古くから所有しているので16種類以上のクローンが混在している』

有機栽培の次に畑で取り組んでいるのが葡萄樹の循環型自主生育。ツルをできるだけ切らずに自由に伸ばすことで葉を増やし、光合成を助成。

『ツルを切る事で葡萄を凝縮させる造り手が多いが、僕等のスタイルではない。グリーンハーヴェストもほぼしない。過度な凝縮は必要ない』

有機栽培によって厳しい環境で育つ葡萄は自然と収量を落としてくれる。グリーンハーヴェストは収量制限ではなく、風を通す為に行う程度。

凝縮感ではなくバランス

一時期はバリックを試したり、ステンレスタンクでの発酵も試みたが、現在はセメントタンクでの発酵に戻し、バリックは廃棄された。

『セメントで自然酵母のみでゆっくり発酵。温度管理はしない。マセラシオンは葡萄の状態に合わせて20~30日間』

マリアクリスティーナとその子供達によって伝統的オッデーロの味わいは復元された。古いスラヴォニアの大樽を主に、フォラドーリやロアーニャも愛用するオーストリア産ストッキンガー社の大樽を使用。

『ストッキンガーは樽材が厚く、目が詰まっているので酸素供給率が低い。タンニンも少なく、香り、口中の甘みがほとんど出ない』

そしてDRC、パカレも愛用するフランス産グルニエの大樽も良い結果を出している。

『1年目の樽はバルベーラと相性が良い。2~3年はランゲ・ネッビオーロ。その後、4年目からバローロに使用する』

透き通った色調の彼等のワイン。過度な凝縮や抽出を嫌い、パンチングダウンを行わない。最低限のルモンタージュのみで発酵を続ける。

『全てのバローロの醸造は同じで良い。テロワールの違いだけが味わいを造り出す。何故ならオッデーロはバローロ最良の畑を所有しているから』

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REGION

WINE LIST

商品記号 ワイン VIN サイズ 参考上代 葡萄品種 メモ
A9840 Barolo “Classico” / Oddero バローロ・クラシコ / オッデーロ 2019 750㎖ 9,200円 Nebbiolo --
クリュの概念がない頃から造られていた色々な畑のアッサンブラージュ・バローロなのでクラシコと名付けている。セカンドワインではない。畑はカパロット、サンタ・マリア・ブリッコ・キエーザ(ラ・モッラ)とブリッコ・フィアスコ(カスティリオーネ)。発酵は畑毎に分けて20日間マセラシオンして発酵。29度以上にならないように温度管理。スラヴォニア大樽とオーストリア大樽で30ヶ月熟成。

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A9841 Barolo “Villero” / Oddero バローロ・ヴィレッロ / オッデーロ 2019 750㎖ 18,000円 Nebbiolo --
樹齢50年以上の0.8haの畑。標高240mの南東向き斜面。発酵はステンレスタンクで行い、マセラシオンは25日間。発酵温度は29度以上にならないように管理している。熟成は40hlのスラヴォニア大樽で30ヶ月。同じカスティリオーネのロッケ・ディ・カスティリオーネよりも粘土石灰質が強いのでココア、チェリー、リコリスの風味が現れ、甘い余韻が特徴的。

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AF582 Barolo “Rocche di Castiglione” / Oddero バローロ・ロッケ・ディ・カスティリオーネ / オッデーロ 2020 750㎖ 26,400円 Nebbiolo --
樹齢70年以上、標高240mの南東向き斜面。0.66ha。2010年から完全なビオロジックが導入された畑。ステンレスタンクで発酵、マセラシオンは25日。マロラクティック発酵は12月までゆっくりと続く。熟成は20hlの中型フレンチ樽を100%使用して30ヶ月。石灰質が強く出ているのでミネラル感が強く、厳格で質の高いタンニンと余韻の上品さが特徴的。

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A6606 Barolo “Bussia Vigna Mondoca” Riserva / Oddero バローロ・ブッシア・ヴィーニャ・モンドゥーカ・リゼルヴァ / オッデーロ 2015 750㎖ 25,000円 Nebbiolo モンフォルテ・ダルバ
樹齢35年程度の若い畑で標高は350m、1.13ha。ステンレスタンクで発酵、マセラシオンは30日と長め。マロラクティック発酵は12月までゆっくりと続く。熟成は30hlのスラヴォニア大樽で36ヶ月。その後、ボトル内で24ヶ月以上。トータル5年以上の熟成。たっぷりと熟してドライフラワー、バルサミックな雰囲気があり、余韻は非常に複雑。

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A8011 Barolo “Brunate” / Oddero バローロ・ブルナーテ / オッデーロ 2018 750㎖ 28,000円 Nebbiolo 91P*WS
樹齢60年で標高は300mとブルナーテ上部の素晴らしい区画だが僅か0.4haなので年産2,000本以下。2010年から完全なビオロジックが導入された畑。ステンレスタンクで発酵、マセラシオンは25日。マロラクティック発酵は12月までゆっくりと続く。温度は28度以下に設定。熟成は20hlの中樽で30ヶ月。バラやバイオレットの華やかさと緻密さが特徴的で時間が必要なワイン。

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A9846 Barolo “Vigna Rionda” Riserva / Oddero バローロ・ヴィーニャ・リオンダ・リゼルヴァ / オッデーロ 2017 750㎖ 40,000円 Nebbiolo --
真南を向く標高300mの最良区画で0.77ha。1972年に購入した畑で、上部は1983年に植樹、下部は2007年に植樹した。本当に優れた年にしか造らないキュヴェで、発酵は50hlの開放桶で行い、マセラシオンは25日程度。熟成はオーストリア大樽で48ヶ月以上。その後、ボトル内で60ヶ月以上熟成。トータル10年以上の熟成という特別なワイン。

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AJ032 Barolo “Monvigliero” / Oddero バローロ・モンヴィリエーロ / オッデーロ 2020 750㎖ 26,000円 Nebbiolo --
標高300m、南向きの0.738ha。生産量2000本。1958年、2019年、2022年に植えられたものが混在。約20日間ティノ(大樽)でアルコール発酵とマセラシオンを実施、その後マロラクティック発酵。フランス産オーク樽で約24ヶ月熟成。

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A9847 Barbaresco “Gallina” / Oddero バルバレスコ・ガッリーナ / オッデーロ 2020 750㎖ 9,800円 Nebbiolo --
樹齢50年の区画と13年の若い区画があり、標高は200m。2haを所有。ステンレスタンクで発酵、マセラシオンは25日。マロラクティック発酵は12月までゆっくりと続く。温度は28度以下に設定。熟成は大樽(フレンチオーク、オーストリア)で24ヶ月。マール土壌に砂質が混じる畑なので典型的な繊細な味わいのバルバレスコ。

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AF579 Langhe Nebbiolo / Oddero ランゲ・ネッビオーロ / オッデーロ 2022 750㎖ 5,200円 Nebbiolo --
ラ・モッラのサンタ・マリア、ブリッコ・サン・ビアッジョの葡萄を使用。樹齢15年、標高は200mで2haの畑。発酵はステンレスタンク。バローロよりマセラシオンを短く15日程度に抑えている。熟成は色々な樽に入れて12ヶ月以上、ボトリングして6ヶ月休ませてから出荷。年産15,000本のみ。赤いフルーツと優しいタンニンがバランスするランゲらしいスタイル。

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AJ035 Barbera d’Alba Superiore / Oddero バルベーラ・ダルバ・スペリオーレ / オッデーロ 2022 750㎖ 4,900円 Barbera --
カスティリオーネ・ファレットの標高250mの畑で樹齢は20年の畑とラ・モッラの樹齢15年の若い畑のアッサンブラージュ。ステンレスタンクで発酵。10日間マセラシオン。マロラクティック発酵は12月まで続く。熟成はスラヴォニア大樽で12ヶ月。アッサンブラージュしてボトリング。6ヶ月間休ませてから出荷。

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AJ036 Dolcetto d’Alba / Oddero ドルチェット・ダルバ / オッデーロ 2023 750㎖ 3,600円 Dolcetto --
カスティリオーネ・ファレットの標高300m、樹齢30年の畑とラ・モッラの標高280m、樹齢40~50年の畑のアッサンブラージュ。ステンレスタンクで発酵。12日間マセラシオン。マロラクティック発酵は11月。ステンレスタンクで熟成させ、次の春にボトリング。6ヶ月間休ませてから出荷。

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A9851 Langhe Riesling(SC) / Oddero ランゲ・リースリング / オッデーロ 2022 750㎖ 4,200円 Riesling 2006年植樹
ラ・モッラのサンタ・マリア・ブリッコ・サン・ビアッジョの葡萄を使用。北西向き斜面で1haの畑。90年代に植樹されたシャルドネの畑に、2006年よりリースリングを植樹開始。年々リースリングの割合を増やしていき、2016年ヴィンテージより100%リースリングに。収穫は9月第1週目。収穫後12時間冷蔵後、除梗してプレス。発酵後、約6ヶ月間シュールリー。4-5月に瓶詰め後、2年間の瓶熟を経て出荷。

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