Jon Goenaga ジョン・ガエナガ
スペイン Spain / Getaria
農家が造るナチュラル・チャコリ
世界のトップのレストランに野菜、ワインを卸し、湿った土地でもオーガニックに拘り。
ジョン・ガエナガは食の都サン・セバスチャンの隣、ゲタリアの地でオーガニック農家を営んでいます。このゲタリアは世界のトップに入るレストラン・エルカノがある土地としても有名です。ジョンは地元の野菜農家として、またワイン生産者としてこのレストラン・エルカノやエチュバリといったこの土地の名前を有名にした世界のトップのレストランに野菜、ワインを卸しています。
チャコリは大西洋に面するスペイン北西に位置するバスクカントリーのワインで、バスクには山バスク、海バスクと呼ばれる山の幸、海の幸に恵まれるこの土地のワインです。気候は大西洋の影響を受け涼しく穏やかでそして湿っています(平均降雨量は1660mmですので日本の降雨量に匹敵します)ですのでオーガニック栽培にはとても不利な気候でほとんどの農家はオーガニック栽培を断念しています。
彼は35年前に自身の家もリサイクル材を使用し自ら建てました。同時に1ヘクタールの土地に葡萄を植えました。ゲタリア町から丘を上がってすぐ、海が間近に見えるスロープに葡萄を家の周りの葡萄畑とは反対斜面に野菜畑があります。歩いてすぐには羊農家、酪農家も存在し、畑の堆肥はここから調達しています。
ジョンのワインはオンダラビ・スリ100%, Getariko Txacolinaです。この土地に自ら植えたこの葡萄で約4000本、1キュベのみのワインを作っています。彼が自身のワインを作り始めたのはわずか2015年からになります。セラーは持たず、サラウツにある友人のセラーにて醸造をおこなっています。
オーガニックの認証は受けていますが、それ以上に畑や環境、食するものへの配慮には驚かされます。一般的に酸味の強い、微発泡のニュートラルなキャラクターとして知られるチャコリですが、ジョンのチャコリは一般のものとは異なります。しっかりワインとして食と共に味わっていただきたいワインです。
Getariako Txakolina G.1200
ゲタリコ・チャコリーナG.1200
品種:オンダラビ・スリ
アペラシオン:DO Getariako Txakolina
畑: ゲタリア 3つのパーセルからなる1ha,1990年と2000年に植えられたオーガニック、耕運しない、雑草を軽く取り除く程度
土壌:粘土ローム
標高:50〜100メートル 西向き斜面
醸造:葡萄は手積み、ダイレクトプレス(空気圧)でステンレスタンクに入れ自然酵母のみで発酵。フレッシュさを保つために温度は18〜20度にコントロールする。タンクにて3週間。マロラクティク発酵はなし(SO2でブロックされます)その後折引きはせず折と共に6ヶ月間そのまま放置。フィルターはかけるものとかけないものが存在します(日本にはフィルターなしのみ)SO2は収穫後とボトリング時に添加。
生産本数:4000本