La Nave De Los Locos ラ・ナヴェ・デ・ロス ロコス
スペイン Spain / Catalunya
濁っていても健全で旨味溢れるオレンジ
亜硫酸を含め何も足さず一切の介入もせず、テロワールを尊重し可能な限りピュアに表現
2021年にスタートした新しい若い生産者です。チンタはカタルーニャ出身で通訳、ソムリエとして働き、カルロスはマドリード出身で生態系の回復をスペシャルとする生物学者であり写真家でもあります。チンタはソムリエとしての知識向上のためオリオール・アルティガスでブドウ栽培とワイン作りを学びました。
2021年、生産者の友人の助けを借りてテラ・アルタの土地に小さな区画を見つけ、カルロスと共にワイン作りをスタートさせました。2022年には彼らはマドリードに移りグレドスにあるエル・ティエンブロ近郊でいくつかの畑を見つけ、以前、コペラティブだった古いセラーをVinos Ambizのファビオらと共にシェアしこの土地でもワイン作りをスタートさせました。
チンタもカルロスもワインへの愛だけでなく土地への敬意と愛に溢れています。主にブドウ畑での彼らの仕事は何よりも土壌の再生、放棄されて荒れた土地の回復、そして既存の手入れの行き届かない区画へのサポートです。セラーにおいては亜硫酸を含め何も足さず一切の介入もせずテロワールを尊重し可能な限りピュアに表現することを心がけています。
テラ・アルタの気候は興味深く、とても暑くて乾燥していると思われがちですが実は夏は暑い火があるものの冬は非常に寒く長く風の強い場所です。年間平均雨量は500mmを超える年もあり気温は0〜30度、マイナスや34度を超えることは滅多にないのです。
夜には一気に気温が下がり夏でも夜は涼しくまた春、夏はCierzo (シエルソ) と呼ばれる冷たい風が湿度をコントロールし畑を守ります。ワイナリーの名前 La Nave de los Locosは 嵐の中を航海したクレイジーな船の意味です。
Tronada d’esliu
トロナード・デュスティゥ
品種:ガルナッチャ ブランカ
畑:テラ・アルタのエル・ピネル・デ・ブライ近郊のヴィラルバ・レ・アルクス。1ha 以下 1978年に植えられたもの、土壌は石灰質と粘土。南向きの400M標高、ゴブレ仕立て、オーガニック栽培、1年に一度のみプラウニング。気候は地中海性だがより乾燥。キュベ名は春の嵐を意味しますが、ワイナリーの名前とも結びついます。春の嵐によってカタツムリが顔を出してきます
醸造:全て手摘みされ小さな箱に入れられる。80%は徐梗されステンレスタンクにゆっくりとプレス,残りの20%は全房,スキンコンタクトで10日かけて発酵。その間パンチダウンを静かに1日2回行う。温度コントロールはなし。SO2を含め一切何も足さず自然酵母のみで発酵。