San Matteo サン・マッテオ
イタリア Italia / Piemonte
若いうちからも、熟成してからも楽しめる
1970年代以降、国際市場で急速に成功を収めたガヴィ、一方では「安価で早飲みの白ワイン」のイメージも定着する結果に
しかし本来のガヴィは、ベースラインでさえも時間に耐える酸を持つ「熟成ポテンシャル白ワイン」
ルーツはおじいちゃん
当主マッシモ・ディオッティが、ガヴィでワイン造りを始めたのは1999年。数年にわたる試行錯誤を経て、2005年に初めてガヴィDOCGをリリース。当初の生産本数はたったの1,000本ほどでした。
そして偶然にも同じ年に、長男が誕生したのです。マッシモはその喜びから、生まれたばかりの子どもの名前を、ワイナリーに冠し「マッテオ(Matteo)」と名付けました。
ワイン造りを始めて6年目。最初のガヴィを世に送り出した年に長男が生まれ、その名前がワイナリーの名に――。サン・マッテオの出発点には、そんな家族の想いがつまっているんです。

実は、ワイナリーのルーツは1998年の設立よりさらに遡ります。現当主マッシモのひいおじいちゃんであるジュゼッペは、19世紀末にアルタ・ランガで葡萄栽培とワイン造りを始めていました。現在ガヴィには33haの畑を所有し、複数のDOC、DOCG区画からコルテーゼを栽培しています。規模を広げながらも、サン・マッテオの出発点にあるのは、あくまでガヴィの土地とコルテーゼ。2016年にはラ・パラッツィーナの土地を購入。ちょうどガヴィの丘陵地帯の中心部に位置し、新たなカンティーナとして設立しました。
ガヴィのテロワール
ピエモンテ州南東部、リグーリア・アペニン山地の麓に位置するガヴィ。ピエモンテの中でも南東に開けたこの土地は、リグーリアから吹き込む冷涼な風の影響を受け、昼夜の寒暖差が生まれやすいエリア。

コルテーゼが持つ繊細な果実味と、しっかりとした酸を保つうえで、こうした気候条件は大きな役割を果たしています。
土壌もガヴィを語るうえで重要な要素。この地域には、太古の海によって形成された石灰質・泥灰質・砂質などの海洋性堆積物が複雑に分布しています。場所によって土壌の構成や標高、斜面の向きも異なるため、同じコルテーゼでも畑によって異なる表情が生まれます。ガヴィのコルテーゼに感じられる、柑橘や白い花のような繊細な香り、伸びのある酸、そしてしばしば感じられる塩味を伴うミネラル感。これらは品種そのものの個性だけでなく、冷涼な気候と複雑な地質が重なった、この土地ならではの表現です。
サン・マッテオの畑はモンフェッラートの東部の丘陵地帯200~450mのやや高めに位置します。サン・クリストーフォロ、フランカヴィッラ・ビジオ、カプリアータ・ドルバ、ガヴィの各地区に広がります。北緯44度線より北に位置しており、ワイン造りに理想的な条件を備えています。
活躍する次世代
現在もワイナリーをほぼ家族のみで営んでいます。ディオッティ夫妻には2人の息子がおり、現在どちらもワイナリーに携わっています。長男マッテオは、醸造学校に修学し、6歳下の次男は農業栽培の学校へ修学。それぞれ専門分野を学びながら、畑と醸造の現場で経験を積む2人。父マッシモから受け継いだワイン造りは、次の世代へと着実に引き継がれています。
=取り扱いキュヴェ=
■Gaviガヴィ(Gavi DOCG)
• 土壌:砂質マール土壌
• 方位:主に南向き
• 植栽密度:4000株/ha
• 仕立て:グイヨ
モスト・フィオーレを12~16℃の低温で、約30日間ゆっくりと発酵することで、透明感のある繊細なアロマを得ることができる。アフターには塩味やナッツのような香ばしさを感じ、温度帯によっても多層的な表情を見せてくれるワインです。