ワイン好きが高じて180度違う人生を選択したヴァンサン・ムリエ氏が所有した３つのシャトーのひとつ。「ヴァンサンの遺志は今でもしっかりと心に刻んでいるよ。」

通常のセカンドワイン、レ・カレッシュ・ド・ラネッサンのセレクトキュヴェ、そしてラネッサンの区画からラネッサンにならなかったキュヴェを使った、もう一つのセカンドワインはエチケットだけでなく、味わいにも違いを持つ。

オーナーであるキエ家がシャトー・ローザン・ガシーよりずっと前に購入したシャトー・ベロルムの葡萄をマルゴー二級のローザン・ガシーの技術で造ったオー・メドック版ローザン・ガシー。

ダニエル・ガストンのワイン造りは、「できるだけ自分の手で造りたい。」の言葉通り手造り感にあふれている。実はセラーも自分で建てた。ボルドーワインとしてはユニークなエチケットのデザインも画家の奥様作。

通りを一本挟んだシュヴァル・ブランの畑と同様の砂質の畑では、シュヴァル・ブラン同様に高い比率のカベルネ・フランが栽培され、畑の優位性を生かしたワイン造りを行う。

同様のテロワールが育む葡萄は同じところで同じように醸造される。品種の個性がワインの個性となり、それぞれの味わいを生む。同じように育てても異なる個性を持つ兄弟のように。

ブアール・ド・ラフォレスト一家は８代に渡りシャトー・アンジェリュスを運営してきた。3haから始まった歴史はおよそ一世紀をかけて34haまでになった。シャトー・ドゲはその歴史の一部。

ブアール・ドラフォレスト一家は８代に渡りシャンジェリュを運営してきた。3haから始まった歴史はおよそ一世紀をかけて３４haまでになった。シャトー・ドゲはその歴史の一部。

エルメスが所有するフルカ・オスタンの隣のシャトー・フルカ・デュモン（ボリー）の品質にすっかり惚れ込み購入を決めた。「メドックの屋根」と呼ばれる。リストラックは自身所縁の地でもありる。

熟期が遅く、栽培が難しいとされる、通常は補助品種として使われるプティ・ヴェルドを、主品種として50%以上使い、黒く濃厚に仕上げる個性豊かなボルドー。

数あるネゴシアンの中からシャトー・グロリアが特に信頼を置くソヴェックス社との共同で生産されたA.C.ボルドーはシャトー・グロリアと同じように、そのカテゴリーを越えた個性を見せてくれる。