Cristiano Guttarolo クリスティアーノ・グッタローロ

イタリア Italia / Puglia

『ジョイア・デッレ・コッレ』の硬質感

プーリアのワインは過熟でたっぷりとした果実のイメージだが「ジョイア・デッレ・コッレ」は全く違う個性。引き締まった 果実に直線的な酸。プリミティーヴォの違った個性を味わえる。

土地の個性を尊重する農業

イタリア最大の空軍基地があることで知られる「ジョイ ア・デッレ・コッレ」。アドリア海沿いの「バーリ」から 40km 内陸に入った標高 400m の街。 古くから葡萄栽培で有名で 1700 年代に初めて「プリ ミティーヴォ」が植樹されたとも言われている。 この地に 2004 年に設立されたのが「クリスティアー ノ・グッタローロ」。「クリスティアーノ」「アンナリサ」兄 弟が運営する小さな造り手。

『廃屋を整理して醸造所に改築。多く残っていた樹 齢 80 年の葡萄畑を買い取った。すぐにエコセール 認証を取得。自然なワイン造りを目指した』

2010 年からはビオディナミを導入。今ではビオディナ ミではなく、バイオディヴァシティを重要視する。 6.5ha の畑は 6ha の森と隣接していて、葡萄樹を自 然な環境の中に置いている。

『銅と硫黄もほとんど使わない。この土地にあるもの だけで完結することが土地の個性になる』

2012 年は硫黄も銅も一切使わなかった。2013 年は 1回だけ。ベト病は多く、2014年の収穫は半減したが、 畑を自然に保つ為には仕方がない。 肥料も使用しない。窒素補給の為に豆類を植えるこ ともしない。土地の植物が自然に育ち、枯れていくこ とで循環していくのが理想。 肥料や豆類を植えるのは自然の循環を壊すことにな る。自然が勝手にバランスをとることで完成するのが 「ジョイア・デッレ・コッレ」の個性。

『その土地の個性に合う品種としてプリミティーヴォ が先人達によって植樹されたと考えている。だから 余計なことは何もすべきではない』

極端な考え方で周辺の造り手からは孤立している。 低価格ワインの産地だけに除草剤が使われている畑 が多いが、彼の畑は青々として健康的。 更に彼等は自然の中で育つ古代小麦カペッリの栽 培も行っていて、収穫した小麦からつなぎをほとんど 使わないパスタを造っている。

ジョイア・デッレ・コッレ

「ジョイア・デッレ・コッレ」はプーリアでも特殊。「プリミ ティーヴォ・ディ・マンドゥリア」は赤土の粘土主体。石 灰含有量は少なく重たい土壌。

『灰色の表土は粘土だが、古い石灰岩が地中に多 く含まれている。海底が隆起した土地であることも 大きな特徴になっている』

通常、葡萄栽培に適しているのは PH7~8.5 と言わ れているが、彼等の畑は PH8.7 と異常に高い。 常識的には葡萄栽培に向かないことになるが、これ によって高い酸度を得て、たっぷりとした果実に上品 さ、垂直性をプラスしている。

『アルカリ性の土壌。2℃まで下がる夜の冷え込み。 そして自然に任せたリッチすぎない土壌がワインに 骨格としまりを与える』

暑いプーリアの他の地域は昼夜の温度差が小さく、 土壌も酸性。葡萄はストレス無く育つのでたっぷりとし た果実中心のワインになっていく。

ウンブリア産アンフォラ

初めてイタリア産の「アンフォラ」で発酵・熟成を行っ た造り手として彼等は有名。ウンブリアの「アンフォラ」 で目が粗く、内側を蜜ロウで固めていないので酸素供 給量が多い。

『シロッコ(海風)が吹くと気圧の関係でワインが漏れ 出す位に目が粗い。短い熟成しかできないがワイン はピュアに仕上がる』

2007 年までは順調だったが 2008、2010 年と酸化 が激しく、全てヴィネガーになった。2012 年は何故か 還元状態から抜け出せなかった。

『アンフォラは 1 つずつ個性が違うので毎日 1 つず つケアしするしかない。大変だけど圧倒的にワイン に上品さ、透明感を与えてくれる』

収穫した葡萄を見てどのワインを造るか決める。ステ ンレスで発酵させるか、アンフォラに入れるかを決め る。どのキュヴェも葡萄自体は同じ畑。 発酵は基本的に全房を使う。収穫は 10 月後半なの で葡萄は種、茎まで成熟している。だからエグミや水 分は出てこない。

『アンフォラでの熟成は白で 3 ヶ月。赤ワインで 6 ヶ 月程度。それでも個性が出る。トマト、オリーヴ、マン ダリン…プリミティーヴォのピュアさが出る』

発酵は全て自然酵母のみで基本的には全房を使っ ている。マセラシオンは年によるが 6 ヶ月程度。

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