La Vieille Julienne ラ・ヴィエイユ・ジュリエンヌ

フランス France / Cotes du Rhone

シャトー・ヌッフ・デュ・パプの常識を覆す

異常に高い樹齢の畑は全てビオディナミで健康さが保たれているが収量は20hal/haと異常な少なさ。だからこそ葡萄のエキスを搾り出したようなピュアで綺麗なスタイルを目指している。

シャトーヌッフの異端児

シャトーヌッフ・デュ・パプ伝統の紋章もなく、波型のエチケットでもなく、スタイリッシュで今時なエチケットが貼られた「ラ・ヴィエイユ・ジュリエンヌ」。
当主は「ジャンポール・ドーメン」。彼のような独特の拘りとセンスを持った造り手は必ず何処の産地にも1人はいるものだ。
『1905年創業。当初はバルクでネゴスに売っていたが、60年代にマキシン・ドーメンがラ・ヴィエイユ・ジュリエンヌの名前で販売開始』
この地域の造り手としてはかなり早く、ワイン造りを始めていたドメーヌで、1990年に現当主「ジャン・ポール」が相続し、一気に評価を高めている。
『醸造所はシャトーヌッフ最北のレ・グレに位置し、ローヌ川からも遠く、低地のシャトーヌッフよりも冷涼で、ゆっくりと熟すことができる』
シャトーヌッフに25ha、シャトーヌッフに隣接するコート・デュ・ローヌに5ha所有。平均樹齢は50年を超えている。非常に恵まれた環境。
『グルナッシュ以外は混植する。白品種も混植する。単一品種の畑は自然界ではあり得ない』
彼のワインは他のどの造り手とも似ていない。シャトーヌッフと言うよりも「ラ・ヴィエイユ・ジュリエンヌ」のワインと言えるかもしれない。
『自然な栽培、醸造を主体に、葡萄やワインの環境を更に良い状態に変更し続けることで毎年変化、進化している』

ビオディナミと混植

平均樹齢50年の全ての畑は1999年からビオディナミが導入されている。高い樹齢とストレスで収量は20~25hl/haという驚異的な少なさ。
『祖父はビオディナミの知識は無かったが月の動きに合わせてボトリングをし、潮の満ち引きに合わせて剪定をしていた』
妄信的にビオディナミを導入しているのではなく、体験的に導入していて、自然環境を維持しながら、持続可能な農業を目指している。
『土壌は粘土石灰を主体に砂質、小石を含むリューディ「モーコイユ」「ボワ・ローゾン」が主で、水晶を多く含む「モン・レドン」も所有』
シャトーヌッフの典型的な「ガレ・ルーレ」と呼ばれる石で覆われた畑はなく、ほとんどの畑は北向き斜面で冷涼な区画。
『シラーとサンソーは相性が良いので混植し、高温を嫌うムールヴェードルは地下に水脈がある北斜面に植えてクノワーズと混植している』
グルナッシュは冷気に弱く、花ぶるいを起こしやすいので冷気が入らない畑に植え、単独で栽培している。全て祖父の時代からの経験則。
『最適な場所に植えれば病気にも耐え、長く生きられる。レ・オー・リュのグルナッシュは1905年に植樹されたものだがまだ元気』

15度からの低温発酵

マセラシオン・カルボニックも全房発酵も試したが、北部の冷涼畑と高樹齢だからこその繊細さや垂直性を表現するには間違いだった。
『収穫の1ヶ月前からセラーを冷やし、コンクリートタンクの芯まで温度を下げることで発酵温度を低めからスタートさせる』
南ローヌのリスクの1つが発酵時の気温の高さ。セラー内が30度近くまであると、バクテリアの活動を助長し、ブレットや揮発の原因になる。
『低い温度から発酵を開始することで果実由来の香を残す事ができる。また、各温度帯で働く酵母が変わる事で複雑味を増す』
セメントタンクは芯まで冷えているので発酵時の温度上昇も緩やかで発酵は長期化する。発酵時の気温の高さは繊細さを奪ってしまうと考える。
発酵はできる限り、区画毎に分けて行い、区画毎の個性を得てからアッサンブラージュすることでワインに複雑味を与える。
『マセラシオンは果皮の状態を見ながら、毎年変えるが約3週間。ピシャージュは行わず、最小限の手作業ポンピングオーバーのみ』
色素は要らない。粗いタンニンも要らない。長い発酵期間にゆっくり抽出されるエキスのみが必要で、力強さは求めえていない。
マロラクティックからはフードル、古バリックで行うことで樽と馴染ませる。
『酸化防止剤は石油由来のものではなく、天然硫黄を燻製して得たものを使用し、添加量は10mg/L程度にまで減らしている』
清澄も行わず、ノン・フィルターで出荷するので極小量のSO2は必要だと考えている。
『ドーメン・シリーズは有機で栽培している若手を助ける為に始めたネゴス部門。有機葡萄を購入し、シンプルに仕上げたキュヴェ』

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