Chateau Fourcas Borie シャトー・フルカ・ボリー

フランス France / Bordeaux

シャトー・デュクリュ・ボーカイユのブルーノ・ボリー氏が惚れ込んだシャトー。「決してリストラックのデュクリュ・ボーカイユを造ろうとは思っていない。」

エルメスが所有するフルカ・オスタンの隣のシャトー・フルカ・デュモン(ボリー)の品質にすっかり惚れ込み購入を決めた。「メドックの屋根」と呼ばれる。リストラックは自身所縁の地でもありる。

ブルーノ・ボリー氏が惚れ込んだ品質

2009年、シャトー・デュクリュ・ボーカイユのオーナーであるブルーノ・ボリー氏が、シャトー・フルカ・デュモンを購入。同氏の名前にちなみ名称をシャトー・フルカ・ボリーに変更した。「私の母の家系はメドックでも古いワイン生産者で母はリストラックのシャトー・デュクルゾーに生まれた。だからリストラックにはなじみがあった。

中でもフルカにある4つのシャトーには興味があった。“メドックの屋根”とも言われるメドック全体でも最も高い場所にある畑で、水はけや、日照条件などでても優れていたから。」とボリー氏は記している。そしてフルカ・デュモンを最初に飲んだ時、他のフルカとは全く違う個性に衝撃を覚え、購入を決めたと言う。

「私はリストラックでデュクリュ・ボーカイユを造るつもりはない。ここの土壌で、ここでしか造れないワインを造りたい。そのためにエノローグはフルカ・デュモンの時と同じ、葡萄栽培も醸造も以前と同じ。」

周りのフルカとは異なるセパージュ

「フルカ」とはこの地区の名前でフルカ・ボリー、フルカ・オスタンの他にもさらに2つのフルカの名を持つシャトーがある。フルカ・デュプレとフルカ・ルバネイ。4つのシャトーの畑はどこかしらに隣り合っている。大部分は粘土石灰質土壌だが、フルカ・ボリーの持つ畑の約半分、15haはこの地区では珍しい砂利と砂礫の混じった土壌。そこにはカベルネ・ソーヴィニヨンと他のフルカでは栽培していないプティ・ヴェルドが植えられている。保温性のある砂利と砂礫は完熟に時間のかかる、カベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・ヴェルドに適している。特にプティ・ヴェルドは粒が小さく、皮が厚いため熟すのがカベルネ・ソーヴィニヨンよりも遅く難しい品種。完熟のプティ・ヴェルドを10%、カベルネ・ソーヴィニヨンを40%加えたセパージュは、他のフルカのそれとは全く異なり、リッチでストラクチャーがあり、濃厚なベリー系の果実味が圧倒的なボリューム感を生む。プティ・ヴェルド独特の低重心のタンニンも存在感を十分に示していて熟成のポテンシャルも併せ持つ。

エルメス所有、フルカ・オスタンの隣

2006年エルメスが購入したことで話題となったシャトー・フルカ・オスタン。フルカ・ボリーに最も近く畑の大部分が隣り合っている。もともと品質には定評のあったフルカ・オスタンはエルメスの経営下で大規模な改修を行い、さらに向上したが大げさなマーケティング活動などは行わず意外と地味な存在を維持している。

シャトー・フルカ・ボリーもデュクリュ・ボーカイユのボリー家が購入したこと以前にシャトー自体の知名度が低い。しかしそのことが結果的に安定した価格を維持している要因でもある。「デュクリュ・ボーカイユにはデュクリュ・ボーカイユの役割がある。フルカ・ボリーはもう少し気軽に食事と楽しめるワインとして広く楽しんでもらいたい。ただし存在感をしっかりと示せる個性をもったワインだと思っている。」

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