l’Orme de Rauzan Gassies ロルム・ド・ローザンガシー

フランス France / Bordeaux

ローザン・ガシーのルーツを語るワイン

オーナーであるキエ家がシャトー・ローザン・ガシーよりずっと前に購入したシャトー・ベロルムの葡萄をマルゴー二級のローザン・ガシーの技術で造ったオー・メドック版ローザン・ガシー。

ベロルムを愛しすぎたジャン・ミッシェル

シャトー・ローザン・ガシーをキエ家が購入したのは1943年。現在実質的な運営をするジャン・フィリップとアン・フランソワ兄妹の祖父ポール・キエ氏がガシー家から引き継いだ。シャトー・ベロルムはそれよりずっと前にキエ家が購入し、今はアン・フランソワ、ジャン・フィリップの父ジャン・ミッシェル・キエ氏の住居となっている。

ジャン・ミッシェルのベロルムへの思い入れはとても強く、ローザン・ガシーが60年代から80年代に衰退した原因は「ジャン・ミッシェルがあまりにもベロルムを愛しすぎたせいだ」と言われたこともあったとか。ローザン・ガシーは17世紀まではローザン・セグラの一部あったが別々のシャトーとなり、同じ二級各付けながら、異なる評価を受けるようになり、実力ではローザン・セグラに大きく引き離されてしまった。一方のベロルムは着実に力をつけ、当時好まれた重厚でタニックなスタイルだったこともあり評価を高めていった。

低迷期を脱したローザン・ガシー

こうしてしばらく続いたローザン・ガシーの低迷期に転機が訪れたのは1995年。ジャン・ルイ・カンプをエノロジストに迎え、セラーの拡張、醸造設備の刷新、栽培方法の見直しまで、それまでのワイン造りが変わった。それにより、二級格付けとしては物足りなさが指摘されていた力強さ、凝縮感、複雑味を取り戻していった。それは当時のベロルムの個性でもあった。

さらに2000年からはジャン・ミッシェルの子供たち、ジャン・フィリップとアン・フランソワ兄妹も運営に加わり、品質向上に一層の拍車が掛かった。低迷期が長かったせいで、かつてのイメージを今でも引きずっている部分はあるが、今のローザン・ガシーはクラシカルな部分も残しつつ、最近の傾向である自然で豊かな果実味を備えたエレガントなスタイルに変わりつつあるり、安定した高い評価を得るようになった。

チーム・ローザン・ガシーが造る

ジャン・フィリップとアン・フランソワは所有する二つのシャトーにとって有効な施策を考えた。祖父や父が愛するシャトー・レゾルムの葡萄を使い、シャトー・ローザン・ガシーの醸造チームがワイン造る。それがこのロルム・ド・ローザン・ガシーの誕生となった。2012年のファーストヴィンテージ以来、エリック・ボワスノが醸造に加わりシャトーはかつてない盛り上がりを見せている。「ローザン・ガシーのスタイルはだいぶ変わったけどカベルネ・ソーヴィニヨン主体のタニックで力強いクラシカルな部分もまだ残ってる。それとは対象にオルムはメルロー主体だからフルーティで柔らかなワイン。ちょうどローザン・ガシーとベロルムの中間的なスタイル。」とアン・フランソワは話してくれた。ベロルムの畑があるのはサンテステフの北、サン・スーラン・ド・カドゥルヌ。マルゴーに比べて平均気温は低い。しかし砂利の多い土壌が葡萄の根を守り、十分な熟度を与えるためミネラルを含んだ凝縮したメルローができる。「このワインの誕生によって私たちキエファミリーの歴史を繋いだ気がする。このワインを造る事ができてとてもハッピーだわ。」と話すアン・フランソワの柔らかい表情がとても印象的だ。

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